定数 $a$ が与えられたとき、関数 $y = x^2 - 2ax + a^2 + 1$ の $0 \le x \le 2$ における最小値と最大値を求めます。

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/6/8

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、関数 y=x22ax+a2+1y = x^2 - 2ax + a^2 + 10x20 \le x \le 2 における最小値と最大値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を平方完成します。
y=x22ax+a2+1=(xa)2+1y = x^2 - 2ax + a^2 + 1 = (x - a)^2 + 1
この関数は、軸が x=ax = a の下に凸な放物線です。定義域が 0x20 \le x \le 2 であることを考慮して、以下の3つの場合に分けて考えます。
(1) a<0a < 0 の場合:
このとき、x=0x = 0 で最大、x=2x = 2 で最小となります。
x=0x=0のとき、y=(0a)2+1=a2+1y = (0-a)^2 + 1 = a^2 + 1
x=2x=2のとき、y=(2a)2+1=a24a+5y = (2-a)^2 + 1 = a^2 - 4a + 5
よって、最大値はa2+1a^2+1、最小値はa24a+5a^2 - 4a + 5です。
(2) 0a20 \le a \le 2 の場合:
このとき、x=ax = a で最小、x=0x = 0 または x=2x = 2 のうち、aa から遠い方で最大となります。
最小値は、x=ax = a のとき、y=(aa)2+1=1y = (a - a)^2 + 1 = 1 です。
0a10 \le a \le 1 のとき、x=2x = 2 で最大、y=(2a)2+1=a24a+5y = (2-a)^2 + 1 = a^2 - 4a + 5
1<a21 < a \le 2 のとき、x=0x = 0 で最大、y=(0a)2+1=a2+1y = (0-a)^2 + 1 = a^2 + 1
したがって、0a10 \le a \le 1 では最大値はa24a+5a^2 - 4a + 5, 最小値は111<a21 < a \le 2 では最大値はa2+1a^2 + 1, 最小値は11です。
(3) a>2a > 2 の場合:
このとき、x=2x = 2 で最小、x=0x = 0 で最大となります。
x=0x=0のとき、y=(0a)2+1=a2+1y = (0-a)^2 + 1 = a^2 + 1
x=2x=2のとき、y=(2a)2+1=a24a+5y = (2-a)^2 + 1 = a^2 - 4a + 5
よって、最大値はa2+1a^2+1、最小値はa24a+5a^2 - 4a + 5です。
まとめると
a<0a<0のとき、最大値はa2+1a^2+1 (x=0), 最小値はa24a+5a^2-4a+5 (x=2)
0a10\leq a \leq 1のとき、最大値はa24a+5a^2-4a+5 (x=2), 最小値は11 (x=a)
1<a21< a \leq 2のとき、最大値はa2+1a^2+1 (x=0), 最小値は11 (x=a)
a>2a>2のとき、最大値はa2+1a^2+1 (x=0), 最小値はa24a+5a^2-4a+5 (x=2)

3. 最終的な答え

a<0a<0のとき:最大値 a2+1a^2+1 (x=0), 最小値 a24a+5a^2-4a+5 (x=2)
0a10 \le a \le 1のとき:最大値 a24a+5a^2-4a+5 (x=2), 最小値 11 (x=a)
1<a21< a \le 2のとき:最大値 a2+1a^2+1 (x=0), 最小値 11 (x=a)
a>2a>2のとき:最大値 a2+1a^2+1 (x=0), 最小値 a24a+5a^2-4a+5 (x=2)

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