三角形ABCにおいて、$AB=3$, $AC=2$, $BC=\sqrt{7}$である。三角形ABCの外接円の中心をOとし、直線AOと外接円とのA以外の交点をPとする。$\overrightarrow{AB}=\vec{b}$, $\overrightarrow{AC}=\vec{c}$とするとき、以下の問いに答える。 (1) 内積 $\vec{b} \cdot \vec{c}$ を求めよ。 (2) $\overrightarrow{AP} = s\vec{b} + t\vec{c}$ が成り立つような実数 $s$, $t$ を求めよ。 (3) 直線APと直線BCの交点をDとするとき、線分ADの長さを求めよ。
2025/6/8
1. 問題の内容
三角形ABCにおいて、, , である。三角形ABCの外接円の中心をOとし、直線AOと外接円とのA以外の交点をPとする。, とするとき、以下の問いに答える。
(1) 内積 を求めよ。
(2) が成り立つような実数 , を求めよ。
(3) 直線APと直線BCの交点をDとするとき、線分ADの長さを求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 内積 を求める。
余弦定理より、
(2) が成り立つような実数 , を求める。
Oはの外心なので、と表せる。
とおける。
外心の性質より、である。
より、
また、より、は外接円の中心から見ての反対側にある。つまり、は外接円の直径である。
より、
よって、
この場合は円の中心が原点であるため、。これは明らかに誤り。
は外接円の半径だから、 。外接円の半径は正弦定理から、.
.
これは解けない。
について、Pは直線AO上にあるので、ある実数kを用いてと表せる。外心の性質から、はの二等分線ではない。
, . よって、
(3) 直線APと直線BCの交点をDとするとき、線分ADの長さを求めよ。
Dは直線AP上にあるので、
Dは直線BC上にあるので、
,
3. 最終的な答え
(1)
(2) ,
(3)