$\triangle ABC$ において、辺 $AB$ の中点を $P$、辺 $BC$ の中点を $M$、線分 $AM$ を $1:2$ に内分する点を $Q$、辺 $AC$ を $1:3$ に内分する点を $R$ とします。このとき、3点 $P, Q, R$ が一直線上にあることを証明します。

幾何学ベクトル幾何学的証明三角形線分の内分
2025/6/8

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、辺 ABAB の中点を PP、辺 BCBC の中点を MM、線分 AMAM1:21:2 に内分する点を QQ、辺 ACAC1:31:3 に内分する点を RR とします。このとき、3点 P,Q,RP, Q, R が一直線上にあることを証明します。

2. 解き方の手順

ベクトルを用いて解きます。
AB=b\overrightarrow{AB} = \vec{b}AC=c\overrightarrow{AC} = \vec{c} とします。
PP は辺 ABAB の中点なので、AP=12AB=12b\overrightarrow{AP} = \frac{1}{2}\overrightarrow{AB} = \frac{1}{2}\vec{b} です。
MM は辺 BCBC の中点なので、AM=12(AB+AC)=12(b+c)\overrightarrow{AM} = \frac{1}{2}(\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}) = \frac{1}{2}(\vec{b} + \vec{c}) です。
QQ は線分 AMAM1:21:2 に内分するので、
AQ=13AM=1312(b+c)=16b+16c\overrightarrow{AQ} = \frac{1}{3}\overrightarrow{AM} = \frac{1}{3} \cdot \frac{1}{2}(\vec{b} + \vec{c}) = \frac{1}{6}\vec{b} + \frac{1}{6}\vec{c} です。
RR は辺 ACAC1:31:3 に内分するので、AR=14AC=14c\overrightarrow{AR} = \frac{1}{4}\overrightarrow{AC} = \frac{1}{4}\vec{c} です。
次に、PR\overrightarrow{PR}PQ\overrightarrow{PQ} を求めます。
PR=ARAP=14c12b=12b+14c\overrightarrow{PR} = \overrightarrow{AR} - \overrightarrow{AP} = \frac{1}{4}\vec{c} - \frac{1}{2}\vec{b} = -\frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{4}\vec{c} です。
PQ=AQAP=16b+16c12b=13b+16c\overrightarrow{PQ} = \overrightarrow{AQ} - \overrightarrow{AP} = \frac{1}{6}\vec{b} + \frac{1}{6}\vec{c} - \frac{1}{2}\vec{b} = -\frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{6}\vec{c} です。
ここで、PR=kPQ\overrightarrow{PR} = k\overrightarrow{PQ} となる実数 kk が存在することを示せば、P,Q,RP, Q, R が一直線上にあることが証明できます。
12b+14c=k(13b+16c)-\frac{1}{2}\vec{b} + \frac{1}{4}\vec{c} = k(-\frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{6}\vec{c})
係数を比較すると、
12=13k-\frac{1}{2} = -\frac{1}{3}k より、k=32k = \frac{3}{2} です。
14=16k\frac{1}{4} = \frac{1}{6}k より、k=32k = \frac{3}{2} です。
したがって、k=32k = \frac{3}{2} となり、PR=32PQ\overrightarrow{PR} = \frac{3}{2}\overrightarrow{PQ} が成立します。
したがって、3点 P,Q,RP, Q, R は一直線上にあります。

3. 最終的な答え

3点 P, Q, R は一直線上にある。

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