三角形OABにおいて、辺OAの中点をM、辺OBを2:3に内分する点をNとする。直線ANとBMの交点をPとするとき、ベクトルOPをベクトルOA = $\vec{a}$とベクトルOB = $\vec{b}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル幾何ベクトル内分点線分の交点
2025/6/8

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、辺OAの中点をM、辺OBを2:3に内分する点をNとする。直線ANとBMの交点をPとするとき、ベクトルOPをベクトルOA = a\vec{a}とベクトルOB = b\vec{b}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点Pは直線AN上にあるので、実数sを用いて
OP=(1s)OA+sON\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{ON}
と表せる。
また、点NはOBを2:3に内分するので、
ON=25OB=25b\vec{ON} = \frac{2}{5}\vec{OB} = \frac{2}{5}\vec{b}
したがって、
OP=(1s)a+s(25b)=(1s)a+25sb\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + s(\frac{2}{5}\vec{b}) = (1-s)\vec{a} + \frac{2}{5}s\vec{b}
次に、点Pは直線BM上にあるので、実数tを用いて
OP=(1t)OB+tOM\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OM}
と表せる。
また、点MはOAの中点なので、
OM=12OA=12a\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{OA} = \frac{1}{2}\vec{a}
したがって、
OP=(1t)b+t(12a)=12ta+(1t)b\vec{OP} = (1-t)\vec{b} + t(\frac{1}{2}\vec{a}) = \frac{1}{2}t\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、係数を比較して
1s=12t1-s = \frac{1}{2}t
25s=1t\frac{2}{5}s = 1-t
この連立方程式を解く。
第一式より、t=22st = 2 - 2s
これを第二式に代入して、
25s=1(22s)\frac{2}{5}s = 1 - (2 - 2s)
25s=1+2s\frac{2}{5}s = -1 + 2s
2s=5+10s2s = -5 + 10s
8s=58s = 5
s=58s = \frac{5}{8}
したがって、t=22(58)=254=34t = 2 - 2(\frac{5}{8}) = 2 - \frac{5}{4} = \frac{3}{4}
よって、
OP=(1s)a+25sb=(158)a+25(58)b=38a+14b\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + \frac{2}{5}s\vec{b} = (1 - \frac{5}{8})\vec{a} + \frac{2}{5}(\frac{5}{8})\vec{b} = \frac{3}{8}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}
または、
OP=12ta+(1t)b=12(34)a+(134)b=38a+14b\vec{OP} = \frac{1}{2}t\vec{a} + (1-t)\vec{b} = \frac{1}{2}(\frac{3}{4})\vec{a} + (1 - \frac{3}{4})\vec{b} = \frac{3}{8}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=38a+14b\vec{OP} = \frac{3}{8}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}

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