2直線のなす角を求めるには、それぞれの直線の傾きからtanの加法定理を用いる方法があります。
まず、それぞれの直線の傾きを m1 と m2 とします。 y=3x の傾きは m1=3 であり、y=−2x の傾きは m2=−2 です。 次に、それぞれの直線が x 軸の正の方向となす角をそれぞれ α と β とします。 このとき、tanα=m1=3 、tanβ=m2=−2 となります。 2直線のなす角 θ は ∣α−β∣ で表されます。今回は 0∘≤θ≤90∘ であることから、θ=∣α−β∣ を求めます。 tanθ=tan∣α−β∣=∣tan(α−β)∣ tan(α−β) の公式は次のようになります。 tan(α−β)=1+tanαtanβtanα−tanβ これに tanα=3 と tanβ=−2 を代入します。 tan(α−β)=1+3(−2)3−(−2)=1−65=−55=−1 したがって、∣tan(α−β)∣=∣−1∣=1 tanθ=1 となる θ は、0∘≤θ≤90∘ の範囲では θ=45∘ となります。