(1) 放物線 $y = x^2 - 2x + 2$ を原点に関して対称移動し、さらに $x$ 軸方向に $1$, $y$ 軸方向に $-2$ だけ平行移動して得られる放物線の方程式を求めよ。 (2) ある放物線を原点に関して対称移動し、さらに $x$ 軸方向に $-3$, $y$ 軸方向に $2$ だけ平行移動したら、放物線 $y = 2x^2 + 8x + 5$ に移った。もとの放物線の方程式を求めよ。

代数学放物線平行移動対称移動二次関数
2025/6/8

1. 問題の内容

(1) 放物線 y=x22x+2y = x^2 - 2x + 2 を原点に関して対称移動し、さらに xx 軸方向に 11, yy 軸方向に 2-2 だけ平行移動して得られる放物線の方程式を求めよ。
(2) ある放物線を原点に関して対称移動し、さらに xx 軸方向に 3-3, yy 軸方向に 22 だけ平行移動したら、放物線 y=2x2+8x+5y = 2x^2 + 8x + 5 に移った。もとの放物線の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、放物線 y=x22x+2y = x^2 - 2x + 2 を原点に関して対称移動する。原点対称移動は xxx-x に, yyy-y に置き換えることで行われる。したがって、
y=(x)22(x)+2-y = (-x)^2 - 2(-x) + 2
y=x2+2x+2-y = x^2 + 2x + 2
y=x22x2y = -x^2 - 2x - 2
次に、この放物線を xx 軸方向に 11, yy 軸方向に 2-2 だけ平行移動する。xx 軸方向に 11 だけ平行移動するには xxx1x - 1 に, yy 軸方向に 2-2 だけ平行移動するには yyy+2y + 2 に置き換える。したがって、
y+2=(x1)22(x1)2y + 2 = -(x - 1)^2 - 2(x - 1) - 2
y+2=(x22x+1)2x+22y + 2 = -(x^2 - 2x + 1) - 2x + 2 - 2
y+2=x2+2x12xy + 2 = -x^2 + 2x - 1 - 2x
y+2=x21y + 2 = -x^2 - 1
y=x23y = -x^2 - 3
(2)
求める放物線を y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c とする。
まず、原点に関して対称移動すると、
y=a(x)2+b(x)+c-y = a(-x)^2 + b(-x) + c
y=ax2bx+c-y = ax^2 - bx + c
y=ax2+bxcy = -ax^2 + bx - c
次に、xx 軸方向に 3-3, yy 軸方向に 22 だけ平行移動すると、
y2=a(x+3)2+b(x+3)cy - 2 = -a(x + 3)^2 + b(x + 3) - c
y2=a(x2+6x+9)+bx+3bcy - 2 = -a(x^2 + 6x + 9) + bx + 3b - c
y2=ax26ax9a+bx+3bcy - 2 = -ax^2 - 6ax - 9a + bx + 3b - c
y=ax2+(6a+b)x9a+3bc+2y = -ax^2 + (-6a + b)x - 9a + 3b - c + 2
この放物線が y=2x2+8x+5y = 2x^2 + 8x + 5 に一致するので、係数を比較すると、
a=2-a = 2
6a+b=8-6a + b = 8
9a+3bc+2=5-9a + 3b - c + 2 = 5
したがって、
a=2a = -2
6(2)+b=8-6(-2) + b = 8 より、 12+b=812 + b = 8 なので、b=4b = -4
9(2)+3(4)c+2=5-9(-2) + 3(-4) - c + 2 = 5 より、1812c+2=518 - 12 - c + 2 = 5 なので、8c=58 - c = 5 であり、c=3c = 3
よって、元の放物線の方程式は y=2x24x+3y = -2x^2 - 4x + 3

3. 最終的な答え

(1) y=x23y = -x^2 - 3
(2) y=2x24x+3y = -2x^2 - 4x + 3

「代数学」の関連問題

日本企業の海外への研究費支出額のグラフが与えられています。1989年度の支出額は1978年度の10倍であり、その2つの年度の支出額の合計が485.1億円であるとき、1978年度の支出額を求める問題です...

方程式一次方程式割合
2025/6/8

与えられた方程式 $\frac{x^2 - 2}{2} = -\frac{2x + 5}{3}$ を解いて、$x$ の値を求めます。

二次方程式解の公式複素数
2025/6/8

与えられた2次方程式 $\frac{1}{6}x^2 - \frac{1}{3}x + \frac{1}{4} = 0$ を解く問題です。

二次方程式解の公式複素数
2025/6/8

与えられた方程式 $x^2 = (2x+1)(x+2)$ を解き、$x$の値を求める。

二次方程式方程式解の公式
2025/6/8

与えられた二次方程式 $x^2 - \sqrt{5}x + 2 = 0$ の解を求める問題です。

二次方程式解の公式複素数
2025/6/8

与えられた方程式 $(2x - 3)^2 = -5$ を解いて、$x$ の値を求めます。

二次方程式複素数方程式の解
2025/6/8

与えられた3つの2次関数 $y=x^2$, $y=\frac{1}{4}x^2$, $y=\frac{5}{2}x^2$ のグラフが、図のA, B, Cのどれに対応するかを答える問題です。

二次関数グラフ放物線関数の対応
2025/6/8

与えられた6つの関数: 1. $y=x^2$

二次関数グラフ関数
2025/6/8

$y$ は $x$ の2乗に比例し、$x = 3$ のとき $y = -54$ である。このとき、次の問いに答えなさい。 (1) $y$ を $x$ の式で表すと $y = - コ x^2$ (2) ...

比例二次関数方程式
2025/6/8

底辺が $x$ cmで、高さが底辺より2cm長い三角形の面積を$y$ cm$^2$とするとき、$y$を$x$の式で表し、$y$が$x$の2乗に比例するかどうかを答える。比例する場合は①、そうでない場合...

二次関数面積比例
2025/6/8