実数 $k$ の値の範囲を求める問題です。 (1) すべての実数 $x$ に対して、不等式 $kx^2 - kx + 2 > 0$ が成り立つ条件を求めます。 (2) ある実数 $x$ に対して、不等式 $x^2 - 2x + 9 < kx$ が成り立つ条件を求めます。
2025/6/9
1. 問題の内容
実数 の値の範囲を求める問題です。
(1) すべての実数 に対して、不等式 が成り立つ条件を求めます。
(2) ある実数 に対して、不等式 が成り立つ条件を求めます。
2. 解き方の手順
(1)
がすべての実数 について成り立つ条件を考えます。
場合分けをします。
(i) のとき、 となり、これは常に成り立ちます。したがって、 は条件を満たします。
(ii) のとき、与えられた不等式が常に成り立つためには、以下の2つの条件が必要です。
- (下に凸であること)
- 判別式 (実数解を持たないこと)
判別式を計算すると、 となります。
より、 が得られます。
の条件と合わせて、 となります。
の場合を含めると、 となります。
(2)
がある実数 に対して成り立つ条件を考えます。
この不等式がある実数 で成り立つためには、二次方程式 が実数解を持つ必要があります。つまり、判別式 であればよいです。
したがって、 または が得られます。
3. 最終的な答え
(1)
(2) または