自然数 $k$ に対して、数列 $\{a_n\}$ の最初の $k$ 項の和を $T_1$、次の $k$ 項の和を $T_2$、その次の $k$ 項の和を $T_3$ と定義する。 (1) 数列 $\{a_n\}$ が等比数列であり、$k=4$、$T_1 = 5$、$T_2 = 80$ のとき、$\{a_n\}$ の一般項を求めよ。ただし、公比は実数とする。 (2) 数列 $\{a_n\}$ が等差数列ならば、数列 $\{T_n\}$ も等差数列であることを証明せよ。
2025/6/9
1. 問題の内容
自然数 に対して、数列 の最初の 項の和を 、次の 項の和を 、その次の 項の和を と定義する。
(1) 数列 が等比数列であり、、、 のとき、 の一般項を求めよ。ただし、公比は実数とする。
(2) 数列 が等差数列ならば、数列 も等差数列であることを証明せよ。
2. 解き方の手順
(1) 数列 の一般項を とおく。ここで、 は初項、 は公比である。
は初めの 項の和なので、 となる。
は 項目から 項までの和なので、 となる。
、、 より、
となる。 は実数なので、 または となる。
(i) のとき、 より、。
よって、。
(ii) のとき、 より、。
よって、。
(2) 数列 が等差数列であるとき、 とおく。ここで、 は初項、 は公差である。
は 項目から 項目までの和なので、
よって、 は によらない一定の値なので、 は等差数列である。
3. 最終的な答え
(1) または
(2) 数列 が等差数列ならば、数列 も等差数列である (証明終わり)。