円 $x^2 + y^2 = 50$ の接線の方程式と接点の座標を求める問題です。ただし、接線は以下の2つの条件を満たします。 (1) 直線 $x+y=1$ に平行 (2) 直線 $7x+y=-2$ に垂直

幾何学接線方程式傾き判別式
2025/6/9

1. 問題の内容

x2+y2=50x^2 + y^2 = 50 の接線の方程式と接点の座標を求める問題です。ただし、接線は以下の2つの条件を満たします。
(1) 直線 x+y=1x+y=1 に平行
(2) 直線 7x+y=27x+y=-2 に垂直

2. 解き方の手順

(1) 直線 x+y=1x+y=1 に平行な接線を求める。
直線 x+y=1x+y=1 の傾きは 1-1 なので、求める接線の傾きも 1-1 である。よって、接線の方程式は y=x+ky = -x + k と表せる。これを円の方程式に代入する。
x2+(x+k)2=50x^2 + (-x + k)^2 = 50
x2+x22kx+k2=50x^2 + x^2 - 2kx + k^2 = 50
2x22kx+k250=02x^2 - 2kx + k^2 - 50 = 0
接するためには、この二次方程式が重解を持つ必要がある。したがって、判別式 D=0D = 0 を満たす必要がある。
D/4=(k)22(k250)=k22k2+100=k2+100=0D/4 = (-k)^2 - 2(k^2 - 50) = k^2 - 2k^2 + 100 = -k^2 + 100 = 0
k2=100k^2 = 100
k=±10k = \pm 10
したがって、接線の方程式は y=x±10y = -x \pm 10。すなわち、x+y=10x+y=10x+y=10x+y=-10である。
接点を求める。
x+y=10x+y=10のとき、y=10xy=10-xを円の方程式に代入すると、
2x220x+50=02x^2 - 20x + 50 = 0
x210x+25=0x^2 - 10x + 25 = 0
(x5)2=0(x-5)^2 = 0
x=5x=5
このとき、y=105=5y = 10 - 5 = 5
したがって、接点は (5,5)(5,5)
x+y=10x+y=-10のとき、y=10xy=-10-xを円の方程式に代入すると、
2x2+20x+50=02x^2 + 20x + 50 = 0
x2+10x+25=0x^2 + 10x + 25 = 0
(x+5)2=0(x+5)^2 = 0
x=5x=-5
このとき、y=10(5)=5y = -10 - (-5) = -5
したがって、接点は (5,5)(-5,-5)
(2) 直線 7x+y=27x+y=-2 に垂直な接線を求める。
直線 7x+y=27x+y=-2 の傾きは 7-7 なので、求める接線の傾きは 17\frac{1}{7} である。よって、接線の方程式は y=17x+ly = \frac{1}{7}x + l と表せる。これを円の方程式に代入する。
x2+(17x+l)2=50x^2 + (\frac{1}{7}x + l)^2 = 50
x2+149x2+27lx+l2=50x^2 + \frac{1}{49}x^2 + \frac{2}{7}lx + l^2 = 50
5049x2+27lx+l250=0\frac{50}{49}x^2 + \frac{2}{7}lx + l^2 - 50 = 0
接するためには、この二次方程式が重解を持つ必要がある。したがって、判別式 D=0D = 0 を満たす必要がある。
D/4=(17l)25049(l250)=149l25049l2+50×5049=4949l2+250049=0D/4 = (\frac{1}{7}l)^2 - \frac{50}{49}(l^2 - 50) = \frac{1}{49}l^2 - \frac{50}{49}l^2 + \frac{50 \times 50}{49} = -\frac{49}{49}l^2 + \frac{2500}{49} = 0
l2=250049l^2 = \frac{2500}{49}
l=±507l = \pm \frac{50}{7}
したがって、接線の方程式は y=17x±507y = \frac{1}{7}x \pm \frac{50}{7}。すなわち、x7y=50x-7y = -50x7y=50x-7y=50である。
接点を求める。
x7y=50x-7y = -50のとき、x=7y50x = 7y - 50を円の方程式に代入すると、
(7y50)2+y2=50(7y - 50)^2 + y^2 = 50
49y2700y+2500+y2=5049y^2 - 700y + 2500 + y^2 = 50
50y2700y+2450=050y^2 - 700y + 2450 = 0
y214y+49=0y^2 - 14y + 49 = 0
(y7)2=0(y - 7)^2 = 0
y=7y = 7
このとき、x=7(7)50=4950=1x = 7(7) - 50 = 49 - 50 = -1
したがって、接点は (1,7)(-1,7)
x7y=50x-7y = 50のとき、x=7y+50x = 7y + 50を円の方程式に代入すると、
(7y+50)2+y2=50(7y + 50)^2 + y^2 = 50
49y2+700y+2500+y2=5049y^2 + 700y + 2500 + y^2 = 50
50y2+700y+2450=050y^2 + 700y + 2450 = 0
y2+14y+49=0y^2 + 14y + 49 = 0
(y+7)2=0(y + 7)^2 = 0
y=7y = -7
このとき、x=7(7)+50=49+50=1x = 7(-7) + 50 = -49 + 50 = 1
したがって、接点は (1,7)(1,-7)

3. 最終的な答え

(1) 接線の方程式: x+y=10x+y=10, 接点: (5,5)(5,5)
接線の方程式: x+y=10x+y=-10, 接点: (5,5)(-5,-5)
(2) 接線の方程式: x7y=50x-7y=-50, 接点: (1,7)(-1,7)
接線の方程式: x7y=50x-7y=50, 接点: (1,7)(1,-7)

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