問題は、「$m^2 + n^2$ が奇数ならば、$m$, $n$ の少なくとも一方は奇数である」という命題が真であることを証明せよ、というものです。

数論命題証明整数偶数奇数対偶
2025/6/9

1. 問題の内容

問題は、「m2+n2m^2 + n^2 が奇数ならば、mm, nn の少なくとも一方は奇数である」という命題が真であることを証明せよ、というものです。

2. 解き方の手順

この命題を証明するために、対偶を証明します。
元の命題の対偶は「mmnn がともに偶数ならば、m2+n2m^2 + n^2 は偶数である」となります。
mmnn がともに偶数であると仮定します。
このとき、m=2km = 2kn=2ln = 2lk,lk, l は整数)と表すことができます。
したがって、m2=(2k)2=4k2m^2 = (2k)^2 = 4k^2n2=(2l)2=4l2n^2 = (2l)^2 = 4l^2 となります。
m2+n2=4k2+4l2=4(k2+l2)m^2 + n^2 = 4k^2 + 4l^2 = 4(k^2 + l^2)
ここで、k2+l2k^2 + l^2 は整数なので、4(k2+l2)4(k^2 + l^2) は4の倍数であり、特に偶数です。
したがって、m2+n2m^2 + n^2 は偶数です。
よって、mmnn がともに偶数ならば、m2+n2m^2 + n^2 は偶数であるという対偶が証明されました。
対偶が真であることから、元の命題「m2+n2m^2 + n^2 が奇数ならば、mm, nn の少なくとも一方は奇数である」も真です。

3. 最終的な答え

m2+n2m^2 + n^2 が奇数ならば、mm, nn の少なくとも一方は奇数である。

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