正の奇数の列を、第$n$群に$(2n-1)$個の数が入るように群に分ける。 (1) 第$n$群の最初の数を$n$の式で表す。 (2) 第$n$群に入るすべての数の和を求める。

数論数列等差数列群数列奇数和の公式
2025/6/9

1. 問題の内容

正の奇数の列を、第nn群に(2n1)(2n-1)個の数が入るように群に分ける。
(1) 第nn群の最初の数をnnの式で表す。
(2) 第nn群に入るすべての数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最初の数を求める。
nn群の最初の数は、第(n1)(n-1)群までの項数の和に1を加えたものが、奇数列の何番目になるかを表す。
kk群の項数は2k12k-1であるから、第(n1)(n-1)群までの項数の和は、
k=1n1(2k1)=2k=1n1kk=1n11=2(n1)n2(n1)=n(n1)(n1)=(n1)2\sum_{k=1}^{n-1} (2k-1) = 2 \sum_{k=1}^{n-1} k - \sum_{k=1}^{n-1} 1 = 2 \cdot \frac{(n-1)n}{2} - (n-1) = n(n-1) - (n-1) = (n-1)^2
よって、第nn群の最初の数は、奇数列の(n1)2+1(n-1)^2 + 1番目の数である。
奇数列の一般項は2m12m-1なので、(n1)2+1(n-1)^2 + 1番目の奇数は、
2((n1)2+1)1=2(n1)2+21=2(n22n+1)+1=2n24n+2+1=2n24n+32((n-1)^2 + 1) - 1 = 2(n-1)^2 + 2 - 1 = 2(n^2 - 2n + 1) + 1 = 2n^2 - 4n + 2 + 1 = 2n^2 - 4n + 3
(2) 第nn群に入るすべての数の和を求める。
nn群には2n12n-1個の数が入る。第nn群の最初の数は2n24n+32n^2 - 4n + 3である。
奇数列なので、公差は2である。したがって、第nn群の最後の数は、
(2n24n+3)+2(2n11)=2n24n+3+2(2n2)=2n24n+3+4n4=2n21(2n^2 - 4n + 3) + 2(2n - 1 - 1) = 2n^2 - 4n + 3 + 2(2n - 2) = 2n^2 - 4n + 3 + 4n - 4 = 2n^2 - 1
nn群の数の和は、等差数列の和の公式より、
(2n1)((2n24n+3)+(2n21))2=(2n1)(4n24n+2)2=(2n1)(2n22n+1)=4n34n2+2n2n2+2n1=4n36n2+4n1\frac{(2n-1)((2n^2 - 4n + 3) + (2n^2 - 1))}{2} = \frac{(2n-1)(4n^2 - 4n + 2)}{2} = (2n-1)(2n^2 - 2n + 1) = 4n^3 - 4n^2 + 2n - 2n^2 + 2n - 1 = 4n^3 - 6n^2 + 4n - 1

3. 最終的な答え

(1) 第nn群の最初の数: 2n24n+32n^2 - 4n + 3
(2) 第nn群に入るすべての数の和: 4n36n2+4n14n^3 - 6n^2 + 4n - 1

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