2次方程式 $x^2 + 2ax - a + 2 = 0$ が与えられています。 この方程式が、 (1) 異なる2つの正の解を持つとき、 (2) 異なる2つの負の解を持つとき、 (3) 正の解と負の解を持つとき、 それぞれの場合について、実数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式解の範囲解と係数の関係判別式
2025/6/9

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2axa+2=0x^2 + 2ax - a + 2 = 0 が与えられています。
この方程式が、
(1) 異なる2つの正の解を持つとき、
(2) 異なる2つの負の解を持つとき、
(3) 正の解と負の解を持つとき、
それぞれの場合について、実数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、2次方程式の判別式を DD とすると、D>0D > 0 が異なる2つの実数解を持つ条件です。また、解を α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より、α+β=2a\alpha + \beta = -2a, αβ=a+2\alpha \beta = -a + 2 が成り立ちます。
(1) 異なる2つの正の解を持つ場合
D>0D > 0, α+β>0\alpha + \beta > 0, αβ>0\alpha \beta > 0 が必要十分条件です。
判別式 D/4=a2(a+2)=a2+a2=(a+2)(a1)>0D/4 = a^2 - (-a + 2) = a^2 + a - 2 = (a + 2)(a - 1) > 0 より、a<2a < -2 または a>1a > 1
α+β=2a>0\alpha + \beta = -2a > 0 より、a<0a < 0
αβ=a+2>0\alpha \beta = -a + 2 > 0 より、a<2a < 2
これら3つの条件を満たす範囲は、a<2a < -2
(2) 異なる2つの負の解を持つ場合
D>0D > 0, α+β<0\alpha + \beta < 0, αβ>0\alpha \beta > 0 が必要十分条件です。
D/4=a2+a2>0D/4 = a^2 + a - 2 > 0 より、a<2a < -2 または a>1a > 1
α+β=2a<0\alpha + \beta = -2a < 0 より、a>0a > 0
αβ=a+2>0\alpha \beta = -a + 2 > 0 より、a<2a < 2
これら3つの条件を満たす範囲は、1<a<21 < a < 2
(3) 正の解と負の解を持つ場合
αβ<0\alpha \beta < 0 が必要十分条件です。
αβ=a+2<0\alpha \beta = -a + 2 < 0 より、a>2a > 2

3. 最終的な答え

(1) 異なる2つの正の解を持つとき: a<2a < -2
(2) 異なる2つの負の解を持つとき: 1<a<21 < a < 2
(3) 正の解と負の解を持つとき: a>2a > 2

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