等式 $\frac{1}{x(x+1)} = \frac{a}{x} + \frac{b}{x+1}$ が $x$ についての恒等式となるように、定数 $a$ と $b$ の値を求める問題です。

代数学恒等式分数式連立方程式部分分数分解
2025/6/9

1. 問題の内容

等式 1x(x+1)=ax+bx+1\frac{1}{x(x+1)} = \frac{a}{x} + \frac{b}{x+1}xx についての恒等式となるように、定数 aabb の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた等式の右辺を通分します。
ax+bx+1=a(x+1)+bxx(x+1)\frac{a}{x} + \frac{b}{x+1} = \frac{a(x+1) + bx}{x(x+1)}
したがって、与えられた等式は
1x(x+1)=a(x+1)+bxx(x+1)\frac{1}{x(x+1)} = \frac{a(x+1) + bx}{x(x+1)}
分母が等しいので、分子も等しくなければなりません。
よって
1=a(x+1)+bx1 = a(x+1) + bx
1=ax+a+bx1 = ax + a + bx
1=(a+b)x+a1 = (a+b)x + a
この等式が xx についての恒等式であるためには、xx の係数と定数項がそれぞれ等しくなければなりません。
したがって、以下の連立方程式が得られます。
a+b=0a+b = 0
a=1a = 1
a=1a=1a+b=0a+b=0 に代入すると、
1+b=01 + b = 0
b=1b = -1

3. 最終的な答え

a=1a=1
b=1b=-1

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