3次関数 $f(x) = x^3 - 9x^2 + 15x - 2$ について以下の問いに答える問題です。 (1) $f(x)$ の導関数 $f'(x)$ を求め、$f(x)$ の極大値と極小値を求める。 (2) 正の定数 $a$ に対して、$0 \le x \le a$ における $f(x)$ の最大値が極大値と一致するような $a$ の範囲を求める。 (3) 方程式 $f(x) = k$ が異なる正の解を2個持つような定数 $k$ の値の範囲を求める。
2025/6/10
1. 問題の内容
3次関数 について以下の問いに答える問題です。
(1) の導関数 を求め、 の極大値と極小値を求める。
(2) 正の定数 に対して、 における の最大値が極大値と一致するような の範囲を求める。
(3) 方程式 が異なる正の解を2個持つような定数 の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1)
を微分します。
となる を求めます。
の符号を調べます。
のとき
のとき
のとき
したがって、 で極大、 で極小となります。
極大値は
極小値は
(2)
における の最大値が と一致するためには、 が より小さい必要があります。また、 となる 以外の解を求めるために を解くと が重解であり、 が解となります。したがって、 となります。
はのとき極大値を取るので、となる必要があります。
なのでが極大値と一致するには、が必要となります。したがって、を満たす任意のに対してにおけるの最大値がに一致するわけではありません。ならばはで最大値を取ることはありえません。
となるを求めます。
したがって、であれば、はでのみが解となり、はで最大値をとります。
が で最大値5をとるためには、である必要があり、より、 です。
極小値は-27なので,を超えない範囲での値をとる必要があります。
のときもで最大値5をとります。
の解はだから、のときで同じ値5をとります。よって、の値の範囲はとなります。
(3)
が異なる正の解を2個持つのは、で極大となる のときと、で極小となるのときです。
また、区間のどこかに極大値より低い解が存在する可能性があります。のときなので、の場合にはの解は3つ存在します。やの時には正の解は存在しません。
または の時だけ異なる正の解を2個持つ条件を満たしますが、問題文によるとまたは の形式で答える必要があるため、 はの時に異なります。
3. 最終的な答え
(1) , のとき極大値 5, のとき極小値 -27
(2)
(3) または