(3) 初項2、公比-3、項数6の等比数列の和を求めます。 (5) 数列 $3\cdot0+4\cdot1+5\cdot2+6\cdot3+ \dots + (n+2)(n-1)$ の和を求めます。 (4) 496の正の約数の和を求めます。

代数学数列等比数列約数Σ
2025/6/10

1. 問題の内容

(3) 初項2、公比-3、項数6の等比数列の和を求めます。
(5) 数列 30+41+52+63++(n+2)(n1)3\cdot0+4\cdot1+5\cdot2+6\cdot3+ \dots + (n+2)(n-1) の和を求めます。
(4) 496の正の約数の和を求めます。

2. 解き方の手順

(3) 等比数列の和の公式を利用します。初項を aa 、公比を rr 、項数を nn とすると、和 SnS_n は次の式で表されます。
Sn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r}
この問題では、a=2a=2, r=3r=-3, n=6n=6 なので、これを代入します。
S6=2(1(3)6)1(3)=2(1729)4=2(728)4=364S_6 = \frac{2(1-(-3)^6)}{1-(-3)} = \frac{2(1-729)}{4} = \frac{2(-728)}{4} = -364
(5) 数列の第kk項は (k+2)(k1)=k2+k2(k+2)(k-1) = k^2 + k - 2 で表されます。 したがって、数列の和は、
k=1n(k2+k2)=k=1nk2+k=1nkk=1n2\sum_{k=1}^n (k^2 + k - 2) = \sum_{k=1}^n k^2 + \sum_{k=1}^n k - \sum_{k=1}^n 2
k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^n k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}
k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^n k = \frac{n(n+1)}{2}
k=1n2=2n\sum_{k=1}^n 2 = 2n
したがって、
k=1n(k2+k2)=n(n+1)(2n+1)6+n(n+1)22n=n(n+1)(2n+1)+3n(n+1)12n6\sum_{k=1}^n (k^2 + k - 2) = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6} + \frac{n(n+1)}{2} - 2n = \frac{n(n+1)(2n+1) + 3n(n+1) - 12n}{6}
=n[(n+1)(2n+1)+3(n+1)12]6=n[2n2+3n+1+3n+312]6=n(2n2+6n8)6= \frac{n[(n+1)(2n+1) + 3(n+1) - 12]}{6} = \frac{n[2n^2+3n+1+3n+3-12]}{6} = \frac{n(2n^2+6n-8)}{6}
=2n(n2+3n4)6=n(n2+3n4)3=n(n1)(n+4)3= \frac{2n(n^2+3n-4)}{6} = \frac{n(n^2+3n-4)}{3} = \frac{n(n-1)(n+4)}{3}
(4) 496を素因数分解します。496=2431496 = 2^4 \cdot 31
約数の総和は、 (1+2+22+23+24)(1+31)=(1+2+4+8+16)(32)=3132=992(1+2+2^2+2^3+2^4)(1+31) = (1+2+4+8+16)(32) = 31 \cdot 32 = 992

3. 最終的な答え

(3) -364
(5) n(n1)(n+4)3\frac{n(n-1)(n+4)}{3}
(4) 992

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