与えられた問題は、集合、命題の真偽、必要条件・十分条件に関する以下の4つの小問から構成されています。 (1) 集合 $A = \{2, 5, a^2\}$ と $B = \{4, a-1, a+b, 9\}$ があり、$A \cap B = \{5, 9\}$ であるとき、定数 $a, b$ の値を求めよ。また、$A \cup B$ を求めよ。 (2) 次の命題の真偽を調べよ。 (i) 実数 $a, b$ について、$a^2 = b^2$ ならば $a = b$。 (ii) 実数 $x$ について、$|x| < 3$ ならば $x < 3$。 (iii) 実数 $x$ について、$x < 1$ ならば $|x| < 1$。 (3) $x, y$ は実数とする。「$xy = 0$ は $x = 0$ であるための何条件か」を、必要十分条件、必要条件であるが十分条件ではない、十分条件であるが必要条件ではない、必要条件でも十分条件でもない、の中から選べ。 (4) 「三角形 ABC の3辺が等しいことは、三角形 ABC の3つの角が等しいことのための何条件か」を、必要十分条件、必要条件であるが十分条件ではない、十分条件であるが必要条件ではない、必要条件でも十分条件でもない、の中から選べ。
2025/6/10
1. 問題の内容
与えられた問題は、集合、命題の真偽、必要条件・十分条件に関する以下の4つの小問から構成されています。
(1) 集合 と があり、 であるとき、定数 の値を求めよ。また、 を求めよ。
(2) 次の命題の真偽を調べよ。
(i) 実数 について、 ならば 。
(ii) 実数 について、 ならば 。
(iii) 実数 について、 ならば 。
(3) は実数とする。「 は であるための何条件か」を、必要十分条件、必要条件であるが十分条件ではない、十分条件であるが必要条件ではない、必要条件でも十分条件でもない、の中から選べ。
(4) 「三角形 ABC の3辺が等しいことは、三角形 ABC の3つの角が等しいことのための何条件か」を、必要十分条件、必要条件であるが十分条件ではない、十分条件であるが必要条件ではない、必要条件でも十分条件でもない、の中から選べ。
2. 解き方の手順
(1)
より、 は と を要素に持つ必要があるので、 でなければならない。
よって、 または 。
のとき、 となる。
このとき、 となるが、問題文より であるので、 は不適。
のとき、 となる。
このとき、 であるためには、 である必要があるので、。
したがって、。
のとき、 なので、。
(2)
(i) ならば は偽。反例は ( だが )。
(ii) ならば は真。 は を意味するので、特に は成り立つ。
(iii) ならば は偽。反例は ( だが )。
(3)
ならば であるための条件を考える。
ならば または である。
ならば である。
したがって、 は であるための必要条件である。
しかし、 ならば であるが、 でも が0でないとき(例: , ) は ではない可能性があるので、十分条件ではない。
よって、必要条件であるが十分条件ではない。
(4)
三角形 ABC の3辺が等しいことは、三角形 ABC の3つの角が等しいことのための条件を考える。
三角形 ABC の3辺が等しいならば、三角形 ABC は正三角形であり、3つの角はすべて で等しい。
逆に、三角形 ABC の3つの角が等しいならば、三角形 ABC は正三角形であり、3辺はすべて等しい。
したがって、3辺が等しいことは3つの角が等しいことの必要十分条件である。
3. 最終的な答え
(1) ,
(2) (i) 偽, (ii) 真, (iii) 偽
(3) 必要条件であるが十分条件ではない
(4) 必要十分条件