(1) 1枚の硬貨を10回投げたとき、表が8回出る出方は何通りあるか。 (2) 円周上に異なる8個の点があるとき、そのうち3個を選び、それらを頂点とする三角形は何通り作れるか。 (3) 高校生7人、中学生5人の中から、高校生3人、中学生2人を選ぶ選び方は何通りあるか。 (4) 図のような道があるとき、A地点からC地点を通ってB地点まで、遠回りしないで行く道順は何通りあるか。

確率論・統計学組み合わせ二項係数場合の数順列
2025/6/10

1. 問題の内容

(1) 1枚の硬貨を10回投げたとき、表が8回出る出方は何通りあるか。
(2) 円周上に異なる8個の点があるとき、そのうち3個を選び、それらを頂点とする三角形は何通り作れるか。
(3) 高校生7人、中学生5人の中から、高校生3人、中学生2人を選ぶ選び方は何通りあるか。
(4) 図のような道があるとき、A地点からC地点を通ってB地点まで、遠回りしないで行く道順は何通りあるか。

2. 解き方の手順

(1) 10回中8回表が出る組み合わせを考えます。これは二項係数で計算できます。
10C8=10!8!(108)!_{10}C_8 = \frac{10!}{8!(10-8)!}
(2) 8個の点から3個を選ぶ組み合わせを考えます。これも二項係数で計算できます。
8C3=8!3!(83)!_8C_3 = \frac{8!}{3!(8-3)!}
(3) 高校生7人から3人を選ぶ組み合わせと、中学生5人から2人を選ぶ組み合わせをそれぞれ計算し、掛け合わせます。
高校生の選び方: 7C3=7!3!(73)!_7C_3 = \frac{7!}{3!(7-3)!}
中学生の選び方: 5C2=5!2!(52)!_5C_2 = \frac{5!}{2!(5-2)!}
全体の選び方: 7C3×5C2_7C_3 \times {}_5C_2
(4) A地点からC地点まで行く最短経路の数と、C地点からB地点まで行く最短経路の数をそれぞれ計算し、掛け合わせます。
AからCへの経路数: 右に2回、上に1回なので、3!2!1!=3\frac{3!}{2!1!} = 3 通り
CからBへの経路数: 右に1回、上に1回なので、2!1!1!=2\frac{2!}{1!1!} = 2 通り
全体の経路数: 3×23 \times 2

3. 最終的な答え

(1) 45通り
10C8=10!8!2!=10×92×1=45_{10}C_8 = \frac{10!}{8!2!} = \frac{10 \times 9}{2 \times 1} = 45
(2) 56通り
8C3=8!3!5!=8×7×63×2×1=56_8C_3 = \frac{8!}{3!5!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56
(3) 350通り
7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35_7C_3 = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
5C2=5!2!3!=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
35×10=35035 \times 10 = 350
(4) 6通り
3×2=63 \times 2 = 6

「確率論・統計学」の関連問題

ある中学校でのアンケートで、悩み事の相談相手として先生と友人の両方を挙げた生徒が6%、先生と友人のどちらも挙げなかった生徒が43%いた。先生を挙げた生徒が9%だったとき、友人を挙げた生徒は何%か求める...

集合パーセントアンケート包含と排除
2025/6/11

袋の中に赤玉5個、白玉3個、青玉1個が入っている。この中から同時に2個の玉を取り出すとき、異なる色の玉が出る確率を求め、約分した分数で答えよ。

確率組み合わせ場合の数
2025/6/11

1から7までの数字が書かれた7枚のカードから3枚引いたとき、3つの数字の和が奇数になる確率を求めよ。

確率組み合わせ期待値
2025/6/11

大小2つのサイコロを振ったとき、出た目の積が4の倍数になるような目の出方が何通りあるか求める問題です。

確率サイコロ場合の数
2025/6/11

ある地域で有権者2500人を無作為抽出し、政党Aの支持者を調べたところ625人であった。この地域の政党Aの支持率 $p$ を信頼度95%で推定する。

信頼区間標本比率統計的推定
2025/6/11

不良品ができる確率が0.02である製品を2500個作ったとき、不良品が30個以下である確率を求める。また、不良品が約何個以下であると90%の確率でいえるかを求める。

二項分布正規分布近似確率期待値分散標準偏差
2025/6/11

Aが3個、Bが3個、Cが2個あるとき、これらすべてを1列に並べる順列の総数を求めます。

順列重複順列場合の数
2025/6/11

5人の男子A, B, C, D, Eと4人の女子P, Q, R, Sがいる。男子、女子が少なくとも1人ずつ入るように4つのグループを作る方法は何通りあるか。

組み合わせ場合の数グループ分け包除原理
2025/6/11

4人の男子A, B, C, Dと3人の女子P, Q, Rがいる。男子、女子が少なくとも1人ずつ入るように3つのグループを作る方法は何通りあるか。

組み合わせ場合の数グループ分け
2025/6/11

袋の中に1から7までの数字が書かれたカードが1枚ずつ入っている。 (1) 袋から同時に2枚のカードを取り出すとき、取り出したカードの数字が両方とも偶数である確率を求める。 (2) 袋から1枚ずつ順番に...

確率条件付き確率組み合わせ事象
2025/6/11