互いに素でない正の整数 $a$ と $b$ があり、最小公倍数が $2024$ で、$a + b = 437$ である。 (1) $2024$ と $437$ の最大公約数を求める。 (2) $a$ と $b$ の最大公約数を求める。 (3) $a$ と $b$ の値の組をすべて求める。

数論最大公約数最小公倍数ユークリッドの互除法整数の性質
2025/6/11

1. 問題の内容

互いに素でない正の整数 aabb があり、最小公倍数が 20242024 で、a+b=437a + b = 437 である。
(1) 20242024437437 の最大公約数を求める。
(2) aabb の最大公約数を求める。
(3) aabb の値の組をすべて求める。

2. 解き方の手順

(1) 20242024437437 の最大公約数をユークリッドの互除法を用いて求める。
2024=437×4+2762024 = 437 \times 4 + 276
437=276×1+161437 = 276 \times 1 + 161
276=161×1+115276 = 161 \times 1 + 115
161=115×1+46161 = 115 \times 1 + 46
115=46×2+23115 = 46 \times 2 + 23
46=23×2+046 = 23 \times 2 + 0
したがって、20242024437437 の最大公約数は 2323 である。
(2) aabb の最大公約数を gg とおく。a=gxa = gxb=gyb = gy ( xxyy は互いに素な整数) と表せる。
a+b=gx+gy=g(x+y)=437a + b = gx + gy = g(x+y) = 437
最小公倍数 lcm(a,b)=abg=g2xyg=gxy=2024\text{lcm}(a, b) = \frac{ab}{g} = \frac{g^2 xy}{g} = gxy = 2024
(1)より、437=23×19437 = 23 \times 19 であるから、gg437437 の約数である。
gg20242024 の約数でもある。よって gg43743720242024 の公約数である。
したがって、gg2323 の約数であるから、g=1g = 1 または g=23g = 23 である。
x+y=437gx+y = \frac{437}{g}, xy=2024gxy = \frac{2024}{g}
g=1g=1 のとき、x+y=437x+y=437, xy=2024xy=2024
x,yx,yt2437t+2024=0t^2-437t+2024=0 の解となるが、D=43724×2024=1909698096=182873D = 437^2-4 \times 2024 = 190969 - 8096 = 182873 となり、平方数ではないので、整数解を持たない。
g=23g=23 のとき、x+y=43723=19x+y = \frac{437}{23} = 19, xy=202423=88xy = \frac{2024}{23} = 88
x,yx,yt219t+88=0t^2-19t+88=0 の解である。
(t8)(t11)=0(t-8)(t-11) = 0 より、t=8,11t=8, 11
x=8,y=11x=8, y=11 または x=11,y=8x=11, y=8
g=23g=23 なので、a=23x=23×8=184a=23x=23 \times 8 = 184b=23y=23×11=253b=23y=23 \times 11 = 253
または、a=23x=23×11=253a=23x=23 \times 11 = 253b=23y=23×8=184b=23y=23 \times 8 = 184
aabb は互いに素でないので、aabb の最大公約数は 2323 である。
(3) a=184,b=253a=184, b=253 または a=253,b=184a=253, b=184

3. 最終的な答え

(1) 2323
(2) 2323
(3) (a,b)=(184,253),(253,184)(a, b) = (184, 253), (253, 184)

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