円 $x^2 + y^2 = 5$ と直線 $y = 2x + m$ について、以下の問いに答えます。 (1) 円と直線が共有点を持つときの、定数 $m$ の値の範囲を求めます。 (2) 円と直線が接するときの、定数 $m$ の値と接点の座標を求めます。

幾何学直線共有点接線座標
2025/6/11

1. 問題の内容

x2+y2=5x^2 + y^2 = 5 と直線 y=2x+my = 2x + m について、以下の問いに答えます。
(1) 円と直線が共有点を持つときの、定数 mm の値の範囲を求めます。
(2) 円と直線が接するときの、定数 mm の値と接点の座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 円と直線が共有点を持つ条件は、円の中心と直線との距離が円の半径以下であることです。円 x2+y2=5x^2 + y^2 = 5 の中心は原点(0,0)(0, 0)、半径は 5\sqrt{5} です。直線 y=2x+my = 2x + m を変形して、2xy+m=02x - y + m = 0 とします。点 (0,0)(0, 0) と直線 2xy+m=02x - y + m = 0 の距離 dd は、以下の式で表されます。
d=2(0)(0)+m22+(1)2=m5d = \frac{|2(0) - (0) + m|}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} = \frac{|m|}{\sqrt{5}}
円と直線が共有点を持つ条件は d5d \le \sqrt{5} なので、
m55\frac{|m|}{\sqrt{5}} \le \sqrt{5}
m5|m| \le 5
5m5-5 \le m \le 5
(2) 円と直線が接する条件は、円の中心と直線との距離が円の半径に等しいことです。つまり、d=5d = \sqrt{5} となる mm を求めます。
m5=5\frac{|m|}{\sqrt{5}} = \sqrt{5}
m=5|m| = 5
m=±5m = \pm 5
m=5m=5 のとき、直線は y=2x+5y = 2x + 5 となります。円の方程式と連立させて xx を求めます。
x2+(2x+5)2=5x^2 + (2x + 5)^2 = 5
x2+4x2+20x+25=5x^2 + 4x^2 + 20x + 25 = 5
5x2+20x+20=05x^2 + 20x + 20 = 0
x2+4x+4=0x^2 + 4x + 4 = 0
(x+2)2=0(x + 2)^2 = 0
x=2x = -2
y=2(2)+5=1y = 2(-2) + 5 = 1
よって、接点の座標は (2,1)(-2, 1) です。
m=5m=-5 のとき、直線は y=2x5y = 2x - 5 となります。円の方程式と連立させて xx を求めます。
x2+(2x5)2=5x^2 + (2x - 5)^2 = 5
x2+4x220x+25=5x^2 + 4x^2 - 20x + 25 = 5
5x220x+20=05x^2 - 20x + 20 = 0
x24x+4=0x^2 - 4x + 4 = 0
(x2)2=0(x - 2)^2 = 0
x=2x = 2
y=2(2)5=1y = 2(2) - 5 = -1
よって、接点の座標は (2,1)(2, -1) です。

3. 最終的な答え

(1) 5m5-5 \le m \le 5
(2) m=5m = 5 のとき、接点の座標は (2,1)(-2, 1)m=5m = -5 のとき、接点の座標は (2,1)(2, -1)

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