ベクトル $\vec{x} = (1, 0, 0)$ とベクトル $\vec{y} = (1, \frac{1}{2}, 1)$ が与えられたとき、これらのベクトルに直交する大きさ1のベクトルを外積を用いて求めよ。

幾何学ベクトル外積直交ベクトルの大きさ
2025/6/11

1. 問題の内容

ベクトル x=(1,0,0)\vec{x} = (1, 0, 0) とベクトル y=(1,12,1)\vec{y} = (1, \frac{1}{2}, 1) が与えられたとき、これらのベクトルに直交する大きさ1のベクトルを外積を用いて求めよ。

2. 解き方の手順

まず、ベクトル x\vec{x}y\vec{y} の外積 z\vec{z} を計算します。外積は次の式で計算できます。
z=x×y=ijk1001121\vec{z} = \vec{x} \times \vec{y} = \begin{vmatrix} \vec{i} & \vec{j} & \vec{k} \\ 1 & 0 & 0 \\ 1 & \frac{1}{2} & 1 \end{vmatrix}
外積を計算すると、
z=(01012)i(1101)j+(11201)k=0i1j+12k=(0,1,12)\vec{z} = (0 \cdot 1 - 0 \cdot \frac{1}{2})\vec{i} - (1 \cdot 1 - 0 \cdot 1)\vec{j} + (1 \cdot \frac{1}{2} - 0 \cdot 1)\vec{k} = 0\vec{i} - 1\vec{j} + \frac{1}{2}\vec{k} = (0, -1, \frac{1}{2})
次に、z\vec{z} の大きさを計算します。
z=02+(1)2+(12)2=0+1+14=54=52|\vec{z}| = \sqrt{0^2 + (-1)^2 + (\frac{1}{2})^2} = \sqrt{0 + 1 + \frac{1}{4}} = \sqrt{\frac{5}{4}} = \frac{\sqrt{5}}{2}
最後に、大きさ1のベクトル u\vec{u} を求めるために、z\vec{z} をその大きさで割ります。
u=zz=(0,1,12)52=(0,152,1252)=(0,25,15)\vec{u} = \frac{\vec{z}}{|\vec{z}|} = \frac{(0, -1, \frac{1}{2})}{\frac{\sqrt{5}}{2}} = (0, \frac{-1}{\frac{\sqrt{5}}{2}}, \frac{\frac{1}{2}}{\frac{\sqrt{5}}{2}}) = (0, -\frac{2}{\sqrt{5}}, \frac{1}{\sqrt{5}})
u=(0,255,55)\vec{u} = (0, -\frac{2\sqrt{5}}{5}, \frac{\sqrt{5}}{5})
また、x×y\vec{x} \times \vec{y}y×x\vec{y} \times \vec{x}は逆向きなので、もう一つの答えは
(0,255,55)=(0,255,55)-(0, -\frac{2\sqrt{5}}{5}, \frac{\sqrt{5}}{5}) = (0, \frac{2\sqrt{5}}{5}, -\frac{\sqrt{5}}{5})

3. 最終的な答え

x\vec{x}y\vec{y} に直交する大きさ1のベクトルは、
(0,255,55)(0, -\frac{2\sqrt{5}}{5}, \frac{\sqrt{5}}{5}) または (0,255,55)(0, \frac{2\sqrt{5}}{5}, -\frac{\sqrt{5}}{5})

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