三角形OABにおいて、辺ABを2:3に内分する点をL、辺OAの中点をMとする。線分OLと線分BMの交点をPとするとき、線分BPと線分PMの比(BP:PM)を求める。

幾何学ベクトル内分点線形結合ベクトルの演算
2025/6/12

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、辺ABを2:3に内分する点をL、辺OAの中点をMとする。線分OLと線分BMの交点をPとするとき、線分BPと線分PMの比(BP:PM)を求める。

2. 解き方の手順

まず、ベクトルを用いて点Pの位置を表現します。
(1) OP\vec{OP}OL\vec{OL}OB\vec{OB}の線形結合で表す。
点Pは線分OL上にあるので、実数 ss を用いて、
OP=sOL\vec{OP} = s \vec{OL}
と表せる。
また、点Lは辺ABを2:3に内分するので、
OL=3OA+2OB2+3=35OA+25OB\vec{OL} = \frac{3\vec{OA} + 2\vec{OB}}{2+3} = \frac{3}{5}\vec{OA} + \frac{2}{5}\vec{OB}
したがって、
OP=s(35OA+25OB)=3s5OA+2s5OB\vec{OP} = s (\frac{3}{5}\vec{OA} + \frac{2}{5}\vec{OB}) = \frac{3s}{5}\vec{OA} + \frac{2s}{5}\vec{OB}
(2) OP\vec{OP}OM\vec{OM}OB\vec{OB}の線形結合で表す。
点Pは線分BM上にあるので、実数 tt を用いて、
OP=(1t)OB+tOM\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OM}
と表せる。
点Mは辺OAの中点なので、OM=12OA\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{OA}
したがって、
OP=(1t)OB+t(12OA)=t2OA+(1t)OB\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t(\frac{1}{2}\vec{OA}) = \frac{t}{2}\vec{OA} + (1-t)\vec{OB}
(3) OA\vec{OA}OB\vec{OB}の係数を比較する。
(1)と(2)でOP\vec{OP}を表現できたので、
3s5OA+2s5OB=t2OA+(1t)OB\frac{3s}{5}\vec{OA} + \frac{2s}{5}\vec{OB} = \frac{t}{2}\vec{OA} + (1-t)\vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB}は一次独立なので、係数を比較して、
3s5=t2\frac{3s}{5} = \frac{t}{2}
2s5=1t\frac{2s}{5} = 1-t
(4) ssttを求める。
上の2つの式から、ssttを求める。
まず、一つ目の式から t=6s5t = \frac{6s}{5} を得る。
これを二つ目の式に代入すると、
2s5=16s5\frac{2s}{5} = 1 - \frac{6s}{5}
2s=56s2s = 5 - 6s
8s=58s = 5
s=58s = \frac{5}{8}
よって、t=65×58=68=34t = \frac{6}{5} \times \frac{5}{8} = \frac{6}{8} = \frac{3}{4}
(5) BP\vec{BP}PM\vec{PM}の比を求める。
OP=(1t)OB+tOM\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OM}より、
OP=(134)OB+34OM=14OB+34OM\vec{OP} = (1-\frac{3}{4})\vec{OB} + \frac{3}{4}\vec{OM} = \frac{1}{4}\vec{OB} + \frac{3}{4}\vec{OM}
OPOB=34(OMOB)\vec{OP} - \vec{OB} = \frac{3}{4}(\vec{OM}-\vec{OB})
BP=34BM\vec{BP} = \frac{3}{4}\vec{BM}
したがって、BP=34BM\vec{BP} = \frac{3}{4}\vec{BM} であるから、BP:PM=3:1BP:PM = 3:1

3. 最終的な答え

BP:PM = 3:1

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