大問3は、三角比に関する問題です。具体的には、以下の3つの問題が含まれています。 [1] 与えられた直角三角形における $\sin \theta$, $\cos \theta$, $\tan \theta$ の値を求める。 [2] $\theta$ が鈍角で $\cos \theta = -\frac{3}{4}$ のときの $\sin \theta$ と $\tan \theta$ の値を求める。 [3] $0^\circ \leq \theta \leq 180^\circ$ のとき、$\sin \theta = \frac{\sqrt{3}}{2}$ と $\tan \theta = -1$ を満たす $\theta$ の値を求める。

幾何学三角比sincostan直角三角形鈍角三角関数の相互関係
2025/6/13

1. 問題の内容

大問3は、三角比に関する問題です。具体的には、以下の3つの問題が含まれています。
[1] 与えられた直角三角形における sinθ\sin \theta, cosθ\cos \theta, tanθ\tan \theta の値を求める。
[2] θ\theta が鈍角で cosθ=34\cos \theta = -\frac{3}{4} のときの sinθ\sin \thetatanθ\tan \theta の値を求める。
[3] 0θ1800^\circ \leq \theta \leq 180^\circ のとき、sinθ=32\sin \theta = \frac{\sqrt{3}}{2}tanθ=1\tan \theta = -1 を満たす θ\theta の値を求める。

2. 解き方の手順

[1]
与えられた直角三角形において、三平方の定理より
x2=12+(2)2x^2 = 1^2 + (\sqrt{2})^2
x2=1+2=3x^2 = 1 + 2 = 3
x=3x = \sqrt{3}
したがって、
sinθ=対辺斜辺=13=33\sin \theta = \frac{\text{対辺}}{\text{斜辺}} = \frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{3}
cosθ=隣辺斜辺=23=63\cos \theta = \frac{\text{隣辺}}{\text{斜辺}} = \frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{6}}{3}
tanθ=対辺隣辺=12=22\tan \theta = \frac{\text{対辺}}{\text{隣辺}} = \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}
[2]
θ\theta は鈍角なので、sinθ>0\sin \theta > 0, tanθ<0\tan \theta < 0 である。
sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1 より
sin2θ=1cos2θ=1(34)2=1916=716\sin^2 \theta = 1 - \cos^2 \theta = 1 - \left(-\frac{3}{4}\right)^2 = 1 - \frac{9}{16} = \frac{7}{16}
sinθ=716=74\sin \theta = \sqrt{\frac{7}{16}} = \frac{\sqrt{7}}{4}
tanθ=sinθcosθ=7434=73\tan \theta = \frac{\sin \theta}{\cos \theta} = \frac{\frac{\sqrt{7}}{4}}{-\frac{3}{4}} = -\frac{\sqrt{7}}{3}
[3]
(1) sinθ=32\sin \theta = \frac{\sqrt{3}}{2}
0θ1800^\circ \leq \theta \leq 180^\circ の範囲で、sinθ=32\sin \theta = \frac{\sqrt{3}}{2} となる θ\theta6060^\circ120120^\circ である。
(2) tanθ=1\tan \theta = -1
0θ1800^\circ \leq \theta \leq 180^\circ の範囲で、tanθ=1\tan \theta = -1 となる θ\theta135135^\circ である。

3. 最終的な答え

[1] sinθ=33\sin \theta = \frac{\sqrt{3}}{3}, cosθ=63\cos \theta = \frac{\sqrt{6}}{3}, tanθ=22\tan \theta = \frac{\sqrt{2}}{2}
[2] sinθ=74\sin \theta = \frac{\sqrt{7}}{4}, tanθ=73\tan \theta = -\frac{\sqrt{7}}{3}
[3] (1) θ=60,120\theta = 60^\circ, 120^\circ, (2) θ=135\theta = 135^\circ

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