三角形ABCにおいて、辺ACを1:2に内分する点をD、辺BCを4:3に内分する点をEとする。線分AEと線分BDの交点をPとするとき、$a\vec{PA} + 3\vec{PB} + b\vec{PC} = \vec{0}$となるa,bの値を求める問題です。

幾何学ベクトル内分点空間ベクトル
2025/6/14

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ACを1:2に内分する点をD、辺BCを4:3に内分する点をEとする。線分AEと線分BDの交点をPとするとき、aPA+3PB+bPC=0a\vec{PA} + 3\vec{PB} + b\vec{PC} = \vec{0}となるa,bの値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、問題文よりAD=13AC\vec{AD} = \frac{1}{3}\vec{AC}AE=3AB+4AC7\vec{AE} = \frac{3\vec{AB} + 4\vec{AC}}{7}となります。
点Pは線分AE上にあるので、実数kkを用いてAP=kAE\vec{AP} = k\vec{AE}と表せます。
AP=k3AB+4AC7=3k7AB+4k7AC\vec{AP} = k\frac{3\vec{AB} + 4\vec{AC}}{7} = \frac{3k}{7}\vec{AB} + \frac{4k}{7}\vec{AC}
点Pは線分BD上にあるので、実数llを用いてBP=lBD\vec{BP} = l\vec{BD}と表せます。
AP=AB+BP=AB+lBD=AB+l(ADAB)=AB+l(13ACAB)=(1l)AB+l3AC\vec{AP} = \vec{AB} + \vec{BP} = \vec{AB} + l\vec{BD} = \vec{AB} + l(\vec{AD}-\vec{AB}) = \vec{AB} + l(\frac{1}{3}\vec{AC} - \vec{AB}) = (1-l)\vec{AB} + \frac{l}{3}\vec{AC}
AP\vec{AP}について2つの表現が得られたので、係数を比較すると、
3k7=1l\frac{3k}{7} = 1-l
4k7=l3\frac{4k}{7} = \frac{l}{3}
これらを解いて、k=713,l=1213k = \frac{7}{13}, l = \frac{12}{13}を得ます。
したがって、
AP=313AB+413AC\vec{AP} = \frac{3}{13}\vec{AB} + \frac{4}{13}\vec{AC}
AP=OPOA,AB=OBOA,AC=OCOA\vec{AP} = \vec{OP} - \vec{OA}, \vec{AB} = \vec{OB}-\vec{OA}, \vec{AC} = \vec{OC} - \vec{OA}より、
OPOA=313(OBOA)+413(OCOA)\vec{OP} - \vec{OA} = \frac{3}{13}(\vec{OB}-\vec{OA}) + \frac{4}{13}(\vec{OC} - \vec{OA})
OP=313OB+413OC+(1313413)OA\vec{OP} = \frac{3}{13}\vec{OB} + \frac{4}{13}\vec{OC} + (1 - \frac{3}{13} - \frac{4}{13})\vec{OA}
OP=613OA+313OB+413OC\vec{OP} = \frac{6}{13}\vec{OA} + \frac{3}{13}\vec{OB} + \frac{4}{13}\vec{OC}
OP\vec{OP}の式を変形して、0\vec{0}の形にしたいので、全体を13倍すると、
13OP=6OA+3OB+4OC13\vec{OP} = 6\vec{OA} + 3\vec{OB} + 4\vec{OC}
6(OAOP)+3(OBOP)+4(OCOP)=06(\vec{OA}-\vec{OP}) + 3(\vec{OB}-\vec{OP}) + 4(\vec{OC} - \vec{OP}) = \vec{0}
6PA3PB4PC=0-6\vec{PA} - 3\vec{PB} - 4\vec{PC} = \vec{0}
6PA+3PB+4PC=06\vec{PA} + 3\vec{PB} + 4\vec{PC} = \vec{0}
よって、a=6,b=4a = 6, b = 4

3. 最終的な答え

あ: 6
い: 4

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