面積が $2\sqrt{2}$ である鋭角三角形 ABC があり, $AB=3$, $AC=2$ である。このとき, $\sin A$, $BC$, $AH$, および $\triangle AHK$ の外接円の半径を求める。ただし、点B、Cから対辺に下ろした垂線と対辺の交点をそれぞれH, Kとする。

幾何学三角形面積正弦定理余弦定理三角比外接円
2025/6/14

1. 問題の内容

面積が 222\sqrt{2} である鋭角三角形 ABC があり, AB=3AB=3, AC=2AC=2 である。このとき, sinA\sin A, BCBC, AHAH, および AHK\triangle AHK の外接円の半径を求める。ただし、点B、Cから対辺に下ろした垂線と対辺の交点をそれぞれH, Kとする。

2. 解き方の手順

まず、三角形の面積の公式から sinA\sin A を求める。
三角形の面積 SSS=12ABACsinAS = \frac{1}{2}AB \cdot AC \cdot \sin A で与えられるので、
22=1232sinA2\sqrt{2} = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 2 \cdot \sin A
sinA=223\sin A = \frac{2\sqrt{2}}{3}
次に, 余弦定理を用いて BCBC を求める。
BC2=AB2+AC22ABACcosABC^2 = AB^2 + AC^2 - 2AB \cdot AC \cos A
cos2A+sin2A=1\cos^2 A + \sin^2 A = 1 より、cos2A=1(223)2=189=19\cos^2 A = 1 - \left(\frac{2\sqrt{2}}{3}\right)^2 = 1 - \frac{8}{9} = \frac{1}{9}
AA は鋭角であるから cosA>0\cos A > 0 なので、 cosA=13\cos A = \frac{1}{3}
BC2=32+2223213=9+44=9BC^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \cdot 3 \cdot 2 \cdot \frac{1}{3} = 9 + 4 - 4 = 9
BC>0BC > 0 より BC=3BC = 3
次に、AHAH を求める。AHAHACcosAAC \cos A で求められる。
AH=ACcosA=213=23AH = AC \cos A = 2 \cdot \frac{1}{3} = \frac{2}{3}
最後に、AHK\triangle AHK の外接円の半径を求める。正弦定理より
HKsinA=2R\frac{HK}{\sin A} = 2R (ただし RR は外接円の半径)
AHK\triangle AHKにおいて、AK=ACcosA=213=23AK=AC\cos A=2\cdot\frac{1}{3}=\frac{2}{3}, AH=ABcosA=313=1AH=AB\cos A=3\cdot\frac{1}{3}=1
またA\angle Aは共通なので、AHK\triangle AHKABC\triangle ABCは相似であり、HK=BCcosA=313=1HK = BC\cos A=3\cdot\frac{1}{3} = 1
A\angle Aは共通なので、AHKABC\triangle AHK \sim \triangle ABC
HKsinA=2R\frac{HK}{\sin A} = 2R
HK=BCcosA=3cosA=313=1HK=BC \cos A = 3 \cos A = 3 \cdot \frac{1}{3} = 1
2R=1223=322=3242R = \frac{1}{\frac{2\sqrt{2}}{3}} = \frac{3}{2\sqrt{2}} = \frac{3\sqrt{2}}{4}
R=328R = \frac{3\sqrt{2}}{8}

3. 最終的な答え

sinA=223\sin A = \frac{2\sqrt{2}}{3}
BC=3BC = 3
AH=23AH = \frac{2}{3}
AHK\triangle AHK の外接円の半径は 328\frac{3\sqrt{2}}{8}

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