三角形ABCの頂点A(3,4), B(0,0), C(5,0)が与えられています。 (1) 各頂点から対辺に下ろした垂線が1点で交わることを示しなさい。 (2) 各辺の垂直二等分線が1点で交わることを示しなさい。

幾何学三角形垂心外心座標平面垂直二等分線
2025/6/14

1. 問題の内容

三角形ABCの頂点A(3,4), B(0,0), C(5,0)が与えられています。
(1) 各頂点から対辺に下ろした垂線が1点で交わることを示しなさい。
(2) 各辺の垂直二等分線が1点で交わることを示しなさい。

2. 解き方の手順

(1) 各頂点から対辺に下ろした垂線(垂心)
まず、各辺の傾きを求めます。
辺BCの傾きは 0050=0\frac{0-0}{5-0} = 0。したがって、AからBCに下ろした垂線は x=3x=3
辺ACの傾きは 4035=42=2\frac{4-0}{3-5} = \frac{4}{-2} = -2。したがって、BからACに下ろした垂線の傾きは 12\frac{1}{2}
B(0,0)を通る垂線の方程式は y=12xy = \frac{1}{2}x
辺ABの傾きは 4030=43\frac{4-0}{3-0} = \frac{4}{3}。したがって、CからABに下ろした垂線の傾きは 34-\frac{3}{4}
C(5,0)を通る垂線の方程式は y=34(x5)y = -\frac{3}{4}(x-5)
次に、これらの垂線が1点で交わることを示します。
x=3x=3y=12xy = \frac{1}{2}x の交点を求めます。y=12(3)=32y = \frac{1}{2}(3) = \frac{3}{2}。交点は(3,32)(3, \frac{3}{2})
y=34(x5)y = -\frac{3}{4}(x-5)(3,32)(3, \frac{3}{2}) を代入すると、
32=34(35)=34(2)=32\frac{3}{2} = -\frac{3}{4}(3-5) = -\frac{3}{4}(-2) = \frac{3}{2}
したがって、3本の垂線は1点 (3,32)(3, \frac{3}{2}) で交わります。
(2) 各辺の垂直二等分線(外心)
辺BCの中点は(0+52,0+02)=(52,0)(\frac{0+5}{2}, \frac{0+0}{2}) = (\frac{5}{2}, 0)。BCの傾きは0なので、BCの垂直二等分線はx=52x=\frac{5}{2}
辺ACの中点は(3+52,4+02)=(4,2)(\frac{3+5}{2}, \frac{4+0}{2}) = (4, 2)。ACの傾きは-2なので、ACの垂直二等分線の傾きは12\frac{1}{2}
ACの垂直二等分線の方程式は y2=12(x4)y-2 = \frac{1}{2}(x-4)、つまり y=12xy = \frac{1}{2}x
辺ABの中点は(3+02,4+02)=(32,2)(\frac{3+0}{2}, \frac{4+0}{2}) = (\frac{3}{2}, 2)。ABの傾きは43\frac{4}{3}なので、ABの垂直二等分線の傾きは34-\frac{3}{4}
ABの垂直二等分線の方程式は y2=34(x32)y-2 = -\frac{3}{4}(x-\frac{3}{2})
次に、これらの垂直二等分線が1点で交わることを示します。
x=52x=\frac{5}{2}y=12xy = \frac{1}{2}x の交点を求めます。y=12(52)=54y = \frac{1}{2}(\frac{5}{2}) = \frac{5}{4}。交点は (52,54)(\frac{5}{2}, \frac{5}{4})
y2=34(x32)y-2 = -\frac{3}{4}(x-\frac{3}{2})(52,54)(\frac{5}{2}, \frac{5}{4}) を代入すると、
542=34(5232)\frac{5}{4} - 2 = -\frac{3}{4}(\frac{5}{2} - \frac{3}{2})
34=34(22)-\frac{3}{4} = -\frac{3}{4}(\frac{2}{2})
34=34-\frac{3}{4} = -\frac{3}{4}
したがって、3本の垂直二等分線は1点 (52,54)(\frac{5}{2}, \frac{5}{4}) で交わります。

3. 最終的な答え

(1) 3本の垂線は1点 (3,32)(3, \frac{3}{2}) で交わる。
(2) 3本の垂直二等分線は1点 (52,54)(\frac{5}{2}, \frac{5}{4}) で交わる。

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