連立不等式 $x^2 + y^2 \le 1$ $x + y \le 1$ $3x - y \le 3$ の表す領域を $D$ とし、原点を中心とする半径1の円を $C$ とする。点 $A(\frac{5}{3}, 0)$ を通り、傾きが $a$ の直線を $l$ とする。$l$ と $D$ が共有点をもつような $a$ の最大値と最小値を求める。 (1) $C$ と直線 $x + y = 1$ の共有点の座標、$C$ と直線 $3x - y = 3$ の共有点の座標を求める。 (2) $C$ と $l$ が接するときの $a$ の値を求め、接点の $x$ 座標を求める。 $l$ と $D$ が共有点をもつような $a$ の最大値と最小値を求める。

幾何学連立不等式領域直線接線最大値最小値
2025/6/14

1. 問題の内容

連立不等式
x2+y21x^2 + y^2 \le 1
x+y1x + y \le 1
3xy33x - y \le 3
の表す領域を DD とし、原点を中心とする半径1の円を CC とする。点 A(53,0)A(\frac{5}{3}, 0) を通り、傾きが aa の直線を ll とする。llDD が共有点をもつような aa の最大値と最小値を求める。
(1) CC と直線 x+y=1x + y = 1 の共有点の座標、CC と直線 3xy=33x - y = 3 の共有点の座標を求める。
(2) CCll が接するときの aa の値を求め、接点の xx 座標を求める。
llDD が共有点をもつような aa の最大値と最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
CC の方程式は x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 である。
直線 x+y=1x + y = 1 より y=1xy = 1 - x を円の方程式に代入すると、
x2+(1x)2=1x^2 + (1 - x)^2 = 1
x2+12x+x2=1x^2 + 1 - 2x + x^2 = 1
2x22x=02x^2 - 2x = 0
2x(x1)=02x(x - 1) = 0
x=0,1x = 0, 1
x=0x = 0 のとき y=1y = 1
x=1x = 1 のとき y=0y = 0
よって、共有点の座標は (0,1)(0, 1)(1,0)(1, 0) である。
直線 3xy=33x - y = 3 より y=3x3y = 3x - 3 を円の方程式に代入すると、
x2+(3x3)2=1x^2 + (3x - 3)^2 = 1
x2+9x218x+9=1x^2 + 9x^2 - 18x + 9 = 1
10x218x+8=010x^2 - 18x + 8 = 0
5x29x+4=05x^2 - 9x + 4 = 0
(5x4)(x1)=0(5x - 4)(x - 1) = 0
x=1,45x = 1, \frac{4}{5}
x=1x = 1 のとき y=0y = 0
x=45x = \frac{4}{5} のとき y=3453=125155=35y = 3 \cdot \frac{4}{5} - 3 = \frac{12}{5} - \frac{15}{5} = -\frac{3}{5}
よって、共有点の座標は (1,0)(1, 0)(45,35)(\frac{4}{5}, -\frac{3}{5}) である。
(2)
直線 ll の方程式は y=a(x53)y = a(x - \frac{5}{3}) である。
CC と直線 ll が接するとき、原点と直線 ll の距離が1に等しい。
axy53a=0ax - y - \frac{5}{3}a = 0
a0053aa2+(1)2=1\frac{|a \cdot 0 - 0 - \frac{5}{3}a|}{\sqrt{a^2 + (-1)^2}} = 1
53aa2+1=1\frac{|\frac{5}{3}a|}{\sqrt{a^2 + 1}} = 1
259a2=a2+1\frac{25}{9}a^2 = a^2 + 1
169a2=1\frac{16}{9}a^2 = 1
a2=916a^2 = \frac{9}{16}
a=±34a = \pm \frac{3}{4}
a=34a = \frac{3}{4} のとき、接点を求める。
34xy54=0\frac{3}{4}x - y - \frac{5}{4} = 0
3x4y5=03x - 4y - 5 = 0
x2+y2=1x^2 + y^2 = 13x4y5=03x - 4y - 5 = 0 の交点を求める。
4y=3x54y = 3x - 5
y=34x54y = \frac{3}{4}x - \frac{5}{4}
x2+(34x54)2=1x^2 + (\frac{3}{4}x - \frac{5}{4})^2 = 1
x2+916x23016x+2516=1x^2 + \frac{9}{16}x^2 - \frac{30}{16}x + \frac{25}{16} = 1
16x2+9x230x+25=1616x^2 + 9x^2 - 30x + 25 = 16
25x230x+9=025x^2 - 30x + 9 = 0
(5x3)2=0(5x - 3)^2 = 0
x=35x = \frac{3}{5}
よって、x=35x = \frac{3}{5} である。
A(53,0)A(\frac{5}{3}, 0) を通る直線の傾きを変化させた時、x+y=1x+y=13xy=33x-y=3 の交点 x=1,y=0x=1, y=0 を通る時、傾きは、a=00153=0a = \frac{0-0}{1-\frac{5}{3}} = 0 となる。
傾きが正の場合はCCllが接する時が最大となるので、a=34a = \frac{3}{4}
傾きが負の場合はCCllが接する時が最小となるので、a=34a = -\frac{3}{4}
したがって、最大値は 34\frac{3}{4}、最小値は 00 である。
ここで、A(53,0)A(\frac{5}{3}, 0) を通る直線 y=a(x53)y = a(x - \frac{5}{3})x+y=1x+y=1 と交わる場合を考え、
y=1xy=1-x を代入して、
1x=a(x53)1-x = a(x - \frac{5}{3})
1x=ax53a1-x = ax - \frac{5}{3}a
(a+1)x=1+53a(a+1)x = 1+\frac{5}{3}a
x=3+5a3(a+1)x = \frac{3+5a}{3(a+1)}
この時、x2+y21x^2 + y^2 \le 1 で、x+y1x+y \le 1 を満たす必要があるので、a=0a = 0 が最小。
最大値は CCllが接する時が最大となるので、a=34a = \frac{3}{4}

3. 最終的な答え

ア: 1
イ: 4
ウ: 5
エ: -3
オ: 5
カ: 5
キ: 3
ク: 4
ケ: 3
コ: 5
サ: 3
シ: 4
スセ: 0
ソ: 1

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