三角形ABCにおいて、AB = 5/3, AC = 5/2, BC = 2である。BCと平行な直線XYが三角形ABCの外接円と点Pにおいて接している。APとBCの交点をDとするとき、BDの長さを求める。

幾何学幾何三角形接弦定理相似方べきの定理メネラウスの定理角の二等分線の定理
2025/6/11

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB = 5/3, AC = 5/2, BC = 2である。BCと平行な直線XYが三角形ABCの外接円と点Pにおいて接している。APとBCの交点をDとするとき、BDの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、接弦定理より、APB=ACB\angle APB = \angle ACBである。
また、XYとBCは平行なので、APB=PBC\angle APB = \angle PBCである。
したがって、ACB=PBC\angle ACB = \angle PBCとなる。
次に、PBC\triangle PBCABC\triangle ABCにおいて、ACB=PBC\angle ACB = \angle PBCBPC=BAC\angle BPC = \angle BAC (円周角の定理) は一般に成り立たない。BPC=BAC\angle BPC = \angle BAC は成り立たない。
しかし、ACB=PBC\angle ACB = \angle PBCなので、PBCABC\triangle PBC \sim \triangle ABCが成り立つ条件がわかった。
ABD\triangle ABDCPA\triangle CPAに着目する。ADB=CDP\angle ADB = \angle CDP (対頂角)である。ABD=ABC\angle ABD = \angle ABCCAP=CAB\angle CAP = \angle CABである。
CPA=CBA\angle CPA = \angle CBA(接弦定理)。したがって、ABDCPA\triangle ABD \sim \triangle CPA となる。
ここで、方べきの定理を使う。点Dは直線APとBCの交点なので、
APDP=BPCPAP \cdot DP = BP \cdot CP となる。
ここで、直線XYが円の接線なので、APB=ACB\angle APB = \angle ACB。またXY//BCなのでAPB=PBC\angle APB = \angle PBC。したがってACB=PBC\angle ACB = \angle PBC
よってPBC\triangle PBCは二等辺三角形である。
ABC\triangle ABCPBC\triangle PBCで、ACB=PBC\angle ACB = \angle PBCなので、PBCCBA\triangle PBC \sim \triangle CBA
よってPBCB=BCAC\frac{PB}{CB} = \frac{BC}{AC}より、PB=BC2AC=225/2=85PB = \frac{BC^2}{AC} = \frac{2^2}{5/2} = \frac{8}{5}
またPCBA=BCAC\frac{PC}{BA} = \frac{BC}{AC}より、PC=BCBAAC=25/35/2=43PC = \frac{BC \cdot BA}{AC} = \frac{2 \cdot 5/3}{5/2} = \frac{4}{3}
メネラウスの定理より、APPDDBBCCYYA=1\frac{AP}{PD} \cdot \frac{DB}{BC} \cdot \frac{CY}{YA} = 1。ここで、CYYA\frac{CY}{YA}が不明である。
角の二等分線の定理より、ABAC=BDCD\frac{AB}{AC} = \frac{BD}{CD}となる。
したがって、BDCD=5/35/2=23\frac{BD}{CD} = \frac{5/3}{5/2} = \frac{2}{3}
BC = 2より、BD+CD=2BD + CD = 2
BD=252=45BD = \frac{2}{5} \cdot 2 = \frac{4}{5}

3. 最終的な答え

BD = 4/5

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