座標平面上に点 A(1,1) が与えられている。 (1) 直線 $y = 2x$ に関して点 A と対称な点 B の座標を求める。 (2) 直線 $y = \frac{1}{2}x$ に関して点 A と対称な点 C の座標を求める。 (3) 点 P は直線 $y = 2x$ 上にあり、点 Q は直線 $y = \frac{1}{2}x$ 上にある。3 点 A, P, Q が同一直線上にないとき、三角形 APQ の周の長さを最小にする点 P, Q の座標を求める。

幾何学座標平面対称移動直線距離の最小化
2025/6/11

1. 問題の内容

座標平面上に点 A(1,1) が与えられている。
(1) 直線 y=2xy = 2x に関して点 A と対称な点 B の座標を求める。
(2) 直線 y=12xy = \frac{1}{2}x に関して点 A と対称な点 C の座標を求める。
(3) 点 P は直線 y=2xy = 2x 上にあり、点 Q は直線 y=12xy = \frac{1}{2}x 上にある。3 点 A, P, Q が同一直線上にないとき、三角形 APQ の周の長さを最小にする点 P, Q の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 A(1,1) と直線 y=2xy=2x に関して対称な点を B(s,t) とする。
線分 AB の中点 ((1+s)/2,(1+t)/2)((1+s)/2, (1+t)/2) は直線 y=2xy=2x 上にあるので、
1+t2=21+s2\frac{1+t}{2} = 2 \cdot \frac{1+s}{2}.
1+t=2(1+s)1+t = 2(1+s).
t=2s+1t = 2s + 1.
また、直線 AB は直線 y=2xy=2x と直交するので、t1s1=12\frac{t-1}{s-1} = -\frac{1}{2}.
2(t1)=(s1)2(t-1) = -(s-1).
2t2=s+12t - 2 = -s + 1.
2t=s+32t = -s + 3.
t=2s+1t = 2s+12t=s+32t = -s+3 に代入すると、
2(2s+1)=s+32(2s+1) = -s + 3.
4s+2=s+34s + 2 = -s + 3.
5s=15s = 1.
s=15s = \frac{1}{5}.
t=2s+1=215+1=25+1=75t = 2s + 1 = 2 \cdot \frac{1}{5} + 1 = \frac{2}{5} + 1 = \frac{7}{5}.
よって、点 B の座標は (15,75)(\frac{1}{5}, \frac{7}{5}).
(2) 点 A(1,1) と直線 y=12xy=\frac{1}{2}x に関して対称な点を C(u,v) とする。
線分 AC の中点 ((1+u)/2,(1+v)/2)((1+u)/2, (1+v)/2) は直線 y=12xy=\frac{1}{2}x 上にあるので、
1+v2=121+u2\frac{1+v}{2} = \frac{1}{2} \cdot \frac{1+u}{2}.
1+v=12(1+u)1+v = \frac{1}{2}(1+u).
2+2v=1+u2 + 2v = 1 + u.
u=2v+1u = 2v + 1.
また、直線 AC は直線 y=12xy=\frac{1}{2}x と直交するので、v1u1=2\frac{v-1}{u-1} = -2.
v1=2(u1)v - 1 = -2(u-1).
v1=2u+2v - 1 = -2u + 2.
v=2u+3v = -2u + 3.
u=2v+1u = 2v+1v=2u+3v = -2u+3 に代入すると、
v=2(2v+1)+3v = -2(2v+1) + 3.
v=4v2+3v = -4v - 2 + 3.
5v=15v = 1.
v=15v = \frac{1}{5}.
u=2v+1=215+1=25+1=75u = 2v + 1 = 2 \cdot \frac{1}{5} + 1 = \frac{2}{5} + 1 = \frac{7}{5}.
よって、点 C の座標は (75,15)(\frac{7}{5}, \frac{1}{5}).
(3) AP + PQ + QA を最小化する。A(1,1) の y=2xy=2x に関する対称点を B(1/5,7/51/5, 7/5) 、y=x/2y=x/2 に関する対称点を C(7/5,1/57/5, 1/5) とすると、
AP + PQ + QA = BP + PQ + QC.
これらが最小になるのは B, P, Q, C が一直線上にある時である。ただし、A,P,Qが一直線上にある場合は除く。
点 P は直線 y=2xy=2x 上にあるので、直線 BC と y=2xy=2x の交点が点 P となる。
点 Q は直線 y=x/2y=x/2 上にあるので、直線 BC と y=x/2y=x/2 の交点が点 Q となる。
直線 BC の方程式を求める。
傾きは (1/57/5)/(7/51/5)=(6/5)/(6/5)=1(1/5 - 7/5) / (7/5 - 1/5) = (-6/5) / (6/5) = -1.
y7/5=1(x1/5)y - 7/5 = -1(x - 1/5).
y=x+1/5+7/5=x+8/5y = -x + 1/5 + 7/5 = -x + 8/5.
点 P は y=2xy=2x 上にあるので、2x=x+8/52x = -x + 8/5.
3x=8/53x = 8/5.
x=8/15x = 8/15.
y=2x=16/15y = 2x = 16/15.
よって、P(8/15,16/15)P(8/15, 16/15).
点 Q は y=x/2y=x/2 上にあるので、x/2=x+8/5x/2 = -x + 8/5.
x=2x+16/5x = -2x + 16/5.
3x=16/53x = 16/5.
x=16/15x = 16/15.
y=x/2=8/15y = x/2 = 8/15.
よって、Q(16/15,8/15)Q(16/15, 8/15).

3. 最終的な答え

(1) 点 B の座標は (15,75)(\frac{1}{5}, \frac{7}{5})
(2) 点 C の座標は (75,15)(\frac{7}{5}, \frac{1}{5})
(3) 点 P の座標は (815,1615)(\frac{8}{15}, \frac{16}{15}) 、点 Q の座標は (1615,815)(\frac{16}{15}, \frac{8}{15})

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