まず、IS曲線を導出するために、財市場の均衡条件を考える必要があります。
2期間モデルにおける財市場の均衡条件は、通常、以下のようになります。
Y=c1+I1 (第1期の均衡) Y2=c2 (第2期の均衡) ここで、貯蓄 S は Y−c1 であり、投資 I1 に等しくなります。また、消費者の最適化問題から、c1 と c2 の関係を導き出す必要があります。予算制約は以下のようになります。 c1+1+rc2=Y+1+rY2 効用関数を予算制約の下で最大化するために、ラグランジュ関数を設定し、一階の条件を求めます。
ラグランジュ関数は
L=0.7lnc1+0.3lnc2−λ(c1+1+rc2−Y−1+rY2) 一階の条件は以下のようになります。
∂c1∂L=c10.7−λ=0 ∂c2∂L=c20.3−1+rλ=0 ∂λ∂L=c1+1+rc2−Y−1+rY2=0 c10.7=c20.3(1+r) c2=0.70.3(1+r)c1 c2=73(1+r)c1 これを予算制約式に代入します。
c1+7(1+r)3(1+r)c1=Y+1+rY2 c1+73c1=Y+1+rY2 710c1=Y+1+rY2 c1=107(Y+1+rY2) 次に投資と利子率の関係を考えます。
企業の利潤最大化を考えると、投資の限界収益は利子率に等しくなります。
dI1dY2=I1+11.5=r I1=r1.5−1 r=0.25 の場合、I1=0.251.5−1=6−1=5 となります。 したがって、Y2=1.5ln(5+1)=1.5ln6≈1.5×1.79=2.685 Y=c1+I1 であり、c1=107(Y+1+rY2) なので、 Y=107(Y+1+0.252.685)+5 Y=107(Y+1.252.685)+5 Y=107(Y+2.148)+5 10Y=7Y+15.036+50 3Y=65.036 Y=21.678666...