高さ $9.8 \ m$ の位置から、小球を鉛直下向きに初速度 $9.8 \ m/s$ で投げ下ろしたとき、地面に落下する直前の速さを求める問題です。

応用数学力学エネルギー保存の法則物理
2025/6/15

1. 問題の内容

高さ 9.8 m9.8 \ m の位置から、小球を鉛直下向きに初速度 9.8 m/s9.8 \ m/s で投げ下ろしたとき、地面に落下する直前の速さを求める問題です。

2. 解き方の手順

この問題は、力学的エネルギー保存の法則を用いて解くことができます。
初めの状態(小球を投げ下ろした瞬間)の力学的エネルギー E1E_1 と、終わりの状態(地面に落下する直前)の力学的エネルギー E2E_2 は等しくなります。
E1=E2E_1 = E_2
初めの状態の力学的エネルギー E1E_1 は、位置エネルギー U1U_1 と運動エネルギー K1K_1 の和で表されます。
E1=U1+K1E_1 = U_1 + K_1
U1=mgh=mg(9.8)U_1 = mgh = mg(9.8)
K1=12mv12=12m(9.8)2K_1 = \frac{1}{2}mv_1^2 = \frac{1}{2}m(9.8)^2
ここで、mm は小球の質量、gg は重力加速度(9.8 m/s29.8 \ m/s^2)、hh は高さ、v1v_1 は初速度です。
終わりの状態の力学的エネルギー E2E_2 も、位置エネルギー U2U_2 と運動エネルギー K2K_2 の和で表されます。
E2=U2+K2E_2 = U_2 + K_2
U2=0U_2 = 0 (地面を基準としているため)
K2=12mv22K_2 = \frac{1}{2}mv_2^2
ここで、v2v_2 は地面に落下する直前の速さです。
力学的エネルギー保存の法則より、E1=E2E_1 = E_2 なので、
mg(9.8)+12m(9.8)2=12mv22mg(9.8) + \frac{1}{2}m(9.8)^2 = \frac{1}{2}mv_2^2
両辺を mm で割ると、
9.8g+12(9.8)2=12v229.8g + \frac{1}{2}(9.8)^2 = \frac{1}{2}v_2^2
g=9.8 m/s2g = 9.8 \ m/s^2 を代入すると、
9.8(9.8)+12(9.8)2=12v229.8(9.8) + \frac{1}{2}(9.8)^2 = \frac{1}{2}v_2^2
(9.8)2+12(9.8)2=12v22(9.8)^2 + \frac{1}{2}(9.8)^2 = \frac{1}{2}v_2^2
32(9.8)2=12v22\frac{3}{2}(9.8)^2 = \frac{1}{2}v_2^2
v22=3(9.8)2v_2^2 = 3(9.8)^2
v2=3(9.8)2=9.83v_2 = \sqrt{3(9.8)^2} = 9.8\sqrt{3}
v29.8×1.73216.9736v_2 \approx 9.8 \times 1.732 \approx 16.9736

3. 最終的な答え

地面に落下する直前の速さは約 17.0 m/s17.0 \ m/s です。

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