地面から14.7mの高さから、初速度9.8m/sでボールを真上に投げ上げた。重力加速度の大きさを9.8m/s²として、以下の問いに答える。 (1) ボールが最高点に達するのは投げ上げてから何秒後か。 (2) 投げた点から最高点までの高さは何mか。 (3) 地面から最高点までの高さは何mか。 (4) 投げた後、再び投げた点に戻るまでの時間は何秒か。 (5) 投げた後、再び投げた点を通過するときの速さは何m/sか。 (6) ボールが地面に達するのは、投げてから何秒後か。 (7) 地面に落下したときのボールの速さは何m/sか。 (8) この運動のv-tグラフを描きなさい。

応用数学力学等加速度運動自由落下v-tグラフ
2025/6/15

1. 問題の内容

地面から14.7mの高さから、初速度9.8m/sでボールを真上に投げ上げた。重力加速度の大きさを9.8m/s²として、以下の問いに答える。
(1) ボールが最高点に達するのは投げ上げてから何秒後か。
(2) 投げた点から最高点までの高さは何mか。
(3) 地面から最高点までの高さは何mか。
(4) 投げた後、再び投げた点に戻るまでの時間は何秒か。
(5) 投げた後、再び投げた点を通過するときの速さは何m/sか。
(6) ボールが地面に達するのは、投げてから何秒後か。
(7) 地面に落下したときのボールの速さは何m/sか。
(8) この運動のv-tグラフを描きなさい。

2. 解き方の手順

(1) 最高点では速度が0になるので、等加速度運動の公式 v=v0gtv = v_0 - gt を用いる。ここで、v=0v=0, v0=9.8v_0=9.8 m/s, g=9.8g=9.8 m/s²。
0=9.89.8t0 = 9.8 - 9.8t
t=9.89.8=1.0t = \frac{9.8}{9.8} = 1.0
(2) 等加速度運動の公式 v2v02=2gyv^2 - v_0^2 = -2gy を用いる。ここで、v=0v=0, v0=9.8v_0=9.8 m/s, g=9.8g=9.8 m/s²。
02(9.8)2=2(9.8)y0^2 - (9.8)^2 = -2(9.8)y
y=(9.8)22(9.8)=9.82=4.9y = \frac{(9.8)^2}{2(9.8)} = \frac{9.8}{2} = 4.9 m
(3) 地面からの高さは、14.7+4.9=19.614.7 + 4.9 = 19.6 m
(4) 再び投げた点に戻るまでの時間は、最高点に達するまでの時間の2倍なので、1.0×2=2.01.0 \times 2 = 2.0
(5) 再び投げた点を通過するときの速さは、初速度と同じ大きさで逆向きなので、9.8 m/s
(6) 地面を原点として、ボールの位置 yy は時間 tt の関数として y=14.7+9.8t12(9.8)t2y = 14.7 + 9.8t - \frac{1}{2}(9.8)t^2 と表せる。
y=0y = 0 となる tt を求めればよい。
0=14.7+9.8t4.9t20 = 14.7 + 9.8t - 4.9t^2
4.9t29.8t14.7=04.9t^2 - 9.8t - 14.7 = 0
t22t3=0t^2 - 2t - 3 = 0
(t3)(t+1)=0(t-3)(t+1) = 0
t=3,1t = 3, -1
t>0t > 0 なので、 t=3t = 3
(7) 等加速度運動の公式 v=v0gtv = v_0 - gt を用いて、地面に落下したときの速度を計算する。初速度 v0=9.8v_0 = 9.8 m/s, t=3t = 3 s, g=9.8g = 9.8 m/s²。
ただし、これは間違い。
地面に達する時の速度を直接求めるには、等加速度運動の公式 v2v02=2g(yy0)v^2 - v_0^2 = -2g(y - y_0) を使う。
v0=9.8v_0=9.8 m/s, g=9.8g=9.8 m/s², y=0y=0 m, y0=14.7y_0=14.7 m.
v2(9.8)2=2(9.8)(014.7)v^2 - (9.8)^2 = -2(9.8)(0-14.7)
v2=(9.8)2+2(9.8)(14.7)v^2 = (9.8)^2 + 2(9.8)(14.7)
v2=(9.8)2+2(9.8)(1.5×9.8)=(9.8)2+3(9.8)2=4(9.8)2v^2 = (9.8)^2 + 2(9.8)(1.5 \times 9.8) = (9.8)^2 + 3(9.8)^2 = 4(9.8)^2
v=±2(9.8)=±19.6v = \pm 2(9.8) = \pm 19.6
下向きを正とすれば、 v=19.6v = -19.6 m/s (上向きを正としているため)
速さとしては19.6 m/s
(8) v-tグラフは、初期速度9.8 m/sで、傾きが-9.8 m/s²の直線。t=1でv=0、t=2でv=-9.8、t=3でv=-19.6となる。

3. 最終的な答え

(1) 1.0秒後
(2) 4.9 m
(3) 19.6 m
(4) 2.0秒後
(5) 9.8 m/s
(6) 3秒後
(7) 19.6 m/s
(8) v-tグラフは、初期速度9.8 m/sで、傾きが-9.8 m/s²の直線。t=1でv=0、t=2でv=-9.8、t=3でv=-19.6となる。

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