シリンダー内の理想気体が図示されたサイクルで変化する。気体定数を $R$、定積モル比熱を $C_v$、物質量を $n$、状態Aでの絶対温度を $T_A$とする。 (1) 状態B, C, Dでの気体の絶対温度 $T_B, T_C, T_D$ を求める。 (2) この気体の定圧モル比熱を求める。 (3) 各過程 A→B, B→C, C→D, D→A で気体が得た熱量 $Q_{AB}, Q_{BC}, Q_{CD}, Q_{DA}$ を $n, T_A, C_v, R$ を用いて表す。 (4) 1サイクルの間に気体が外部にした正味の仕事を $n, T_A, R$ を用いて表す。 (5) 1サイクルにおける熱効率 $e$ を $C_v, R$ を用いて表す。
2025/6/16
1. 問題の内容
シリンダー内の理想気体が図示されたサイクルで変化する。気体定数を 、定積モル比熱を 、物質量を 、状態Aでの絶対温度を とする。
(1) 状態B, C, Dでの気体の絶対温度 を求める。
(2) この気体の定圧モル比熱を求める。
(3) 各過程 A→B, B→C, C→D, D→A で気体が得た熱量 を を用いて表す。
(4) 1サイクルの間に気体が外部にした正味の仕事を を用いて表す。
(5) 1サイクルにおける熱効率 を を用いて表す。
2. 解き方の手順
(1) 状態方程式 を用いて各状態の温度を求める。状態Aを基準として、他の状態の温度を計算する。
* 状態A:
* 状態B:
* 状態C:
* 状態D:
(2) 定圧モル比熱 は、 の関係がある。
(3) 各過程における熱量を求める。定積過程では 、定圧過程では を用いる。
* A→B (定積):
* B→C (定圧):
* C→D (定積):
* D→A (定圧):
(4) 1サイクルにおける正味の仕事 は、P-V図における囲まれた面積に相当する。
(5) 熱効率 は、 で計算される。 は系が外部から受け取った熱量であり、とが正である。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)