2つのブランコにそれぞれ $W = (200 + \text{番号3桁}) \text{N}$ の荷重が静的に加わるときの、はりのSFD(せん断力図)とBMD(曲げモーメント図)を図示し、危険断面の位置 $x$ 座標と曲げモーメントを求めます。ただし、はりの自重と支柱の変形は無視します。はりの全長は7mで、ブランコの荷重は支点Aから2m+1m=3m、2m+1m+1m=4mの位置に作用します。支点Bを原点としてx軸の正の向きがAに向かうように定義します。
2025/6/16
1. 問題の内容
2つのブランコにそれぞれ の荷重が静的に加わるときの、はりのSFD(せん断力図)とBMD(曲げモーメント図)を図示し、危険断面の位置 座標と曲げモーメントを求めます。ただし、はりの自重と支柱の変形は無視します。はりの全長は7mで、ブランコの荷重は支点Aから2m+1m=3m、2m+1m+1m=4mの位置に作用します。支点Bを原点としてx軸の正の向きがAに向かうように定義します。
2. 解き方の手順
* **反力の計算**
はりの両端A, Bにおける反力を , とします。力の釣り合いより、
A点まわりのモーメントの釣り合いより、
したがって、
* **SFDの描画**
1. $0 \leq x < 3$ の区間:せん断力は $S(x) = -R_B = -W$
2. $3 \leq x < 4$ の区間:せん断力は $S(x) = -R_B + W = -W + W = 0$
3. $4 \leq x \leq 7$ の区間:せん断力は $S(x) = -R_B + 2W = -W + 2W = W$
* **BMDの描画**
1. $0 \leq x < 3$ の区間:曲げモーメントは $M(x) = R_B x = Wx$
2. $3 \leq x < 4$ の区間:曲げモーメントは $M(x) = R_B x - W(x-3) = Wx - Wx + 3W = 3W$
3. $4 \leq x \leq 7$ の区間:曲げモーメントは $M(x) = R_B x - W(x-3) - W(x-4) = Wx - Wx + 3W - Wx + 4W = 7W - Wx$
* **危険断面の特定**
曲げモーメントが最大となるのは、せん断力が0となる区間、すなわち の区間です。
この区間では、曲げモーメントは一定値 をとります。
最大曲げモーメントは、m から m の区間に存在し、その値は です。
(せん断力が符号変化するところが曲げモーメントの極値を取る)
あるいは、曲げモーメント図において、 または が最大となります。
のとき、
のとき、
* **曲げモーメントの計算**
危険断面での曲げモーメントは です。
3. 最終的な答え
SFD, BMD は上記。
危険断面のx座標: または (支点Bからの距離として)
危険断面の曲げモーメント: