弁当屋の売上に関する問題です。 弁当の定価は500円、原価は150円です。 19時以降、売れ残り状況によって「20%引き」(400円) または「半額」(250円) で販売します。 過去のデータから、1時間あたり「定価」で20個、「20%引き」で30個、「半額」で50個売れることが分かっています。 売れ残った弁当は1個あたり150円の損失となります。 (1) 19時から21時まで全て定価で販売した場合について、売れ残りが30個のときと50個のときの総利益を求めます。 (2) 19時から21時まで全て20%引きで販売した場合に、総利益が14000円以上となる売れ残り個数 $x$ の範囲を求めます。 (3) 売れ残り個数 $x$ が71以上100以下のとき、以下の2つの販売方法[A], [B]を比較します。 [A] 19-20時: 定価, 20-21時: 半額 [B] 19-20時: 20%引き, 20-21時: 半額 [B]の方法で売った場合の総利益が[A]の方法で売った場合の総利益より多くなるような $x$ の範囲を求めます。

応用数学利益計算不等式最大値最小値
2025/6/16

1. 問題の内容

弁当屋の売上に関する問題です。
弁当の定価は500円、原価は150円です。
19時以降、売れ残り状況によって「20%引き」(400円) または「半額」(250円) で販売します。
過去のデータから、1時間あたり「定価」で20個、「20%引き」で30個、「半額」で50個売れることが分かっています。
売れ残った弁当は1個あたり150円の損失となります。
(1) 19時から21時まで全て定価で販売した場合について、売れ残りが30個のときと50個のときの総利益を求めます。
(2) 19時から21時まで全て20%引きで販売した場合に、総利益が14000円以上となる売れ残り個数 xx の範囲を求めます。
(3) 売れ残り個数 xx が71以上100以下のとき、以下の2つの販売方法[A], [B]を比較します。
[A] 19-20時: 定価, 20-21時: 半額
[B] 19-20時: 20%引き, 20-21時: 半額
[B]の方法で売った場合の総利益が[A]の方法で売った場合の総利益より多くなるような xx の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
19時から21時まで「定価」で販売する場合、2時間で 20×2=4020 \times 2 = 40 個売れます。
利益は、販売価格から原価を引いたものです。定価500円、原価150円なので、1個あたり 500150=350500 - 150 = 350 円です。
売れ残り xx 個の損失は 150x150x 円です。
総利益 = (売れた個数) ×\times (1個あたりの利益) - (売れ残り個数) ×\times (1個あたりの損失)
売れ残り x=30x=30 のとき:
総利益 = 40×35030×150=140004500=950040 \times 350 - 30 \times 150 = 14000 - 4500 = 9500
売れ残り x=50x=50 のとき:
総利益 = 40×35050×150=140007500=650040 \times 350 - 50 \times 150 = 14000 - 7500 = 6500
(2)
19時から21時まで「20%引き」で販売する場合、2時間で 30×2=6030 \times 2 = 60 個売れます。
利益は、販売価格から原価を引いたものです。20%引きの価格400円、原価150円なので、1個あたり 400150=250400 - 150 = 250 円です。
売れ残り xx 個の損失は 150x150x 円です。
総利益 = (売れた個数) ×\times (1個あたりの利益) - (売れ残り個数) ×\times (1個あたりの損失)
総利益 = 60×250x×150=15000150x60 \times 250 - x \times 150 = 15000 - 150x
15000150x1400015000 - 150x \ge 14000 となる xx の範囲を求めます。
1000150x1000 \ge 150x
x1000150=2036.67x \le \frac{1000}{150} = \frac{20}{3} \approx 6.67
xx は自然数なので、1x61 \le x \le 6
(3)
[A] 19-20時: 定価, 20-21時: 半額
19-20時に定価で20個売れる。
20-21時に半額で50個売れる。
合計で70個売れる。
売れ残り xx 個。よって、弁当の数は 70+x70+x
19-20時の利益は 20×(500150)=20×350=700020 \times (500-150) = 20 \times 350 = 7000
20-21時の利益は 50×(250150)=50×100=500050 \times (250-150) = 50 \times 100 = 5000
売れ残り xx 個の損失は 150x150x 円。
総利益[A] = 7000+5000150x=12000150x7000 + 5000 - 150x = 12000 - 150x
[B] 19-20時: 20%引き, 20-21時: 半額
19-20時に20%引きで30個売れる。
20-21時に半額で50個売れる。
合計で80個売れる。
売れ残り xx 個。よって、弁当の数は 80+x80+x
19-20時の利益は 30×(400150)=30×250=750030 \times (400-150) = 30 \times 250 = 7500
20-21時の利益は 50×(250150)=50×100=500050 \times (250-150) = 50 \times 100 = 5000
売れ残り xx 個の損失は 150x150x 円。
総利益[B] = 7500+5000150x=12500150x7500 + 5000 - 150x = 12500 - 150x
総利益[B] > 総利益[A] となる xx の範囲を求める。
12500150x>12000150x12500 - 150x > 12000 - 150x
500>0500 > 0
これは常に成り立つので、71x10071 \le x \le 100 の範囲全てです。ただし、[A]も[B]も売れる数が70と80で固定なので、弁当の数が足りない場合がある。
70+x10070+x \le 100, 80+x10080+x \le 100より、x30x \le 30と、x20x \le 20
これを満たす範囲は存在しない。
19-20時と20-21時に売れる個数が、実際にある弁当の数より少ない場合を考える。
[A] 19-20時に x+70x+70 個の弁当がある。20個売れるので、x+7020=x+50x+70-20=x+50 個残る。20-21時には50個売れるので、x+50x+50が50以上なら、x0x \ge 0x<0x < 0 なら全部売れる。xxは自然数。
[B] 19-20時に x+80x+80 個の弁当がある。30個売れるので、x+8030=x+50x+80-30=x+50 個残る。20-21時には50個売れるので、x+50x+50が50以上なら、x0x \ge 0x<0x < 0 なら全部売れる。xxは自然数。
売れる個数が固定されているのがおかしい。
71x10071 \le x \le 100 のとき、19-20時に xx 個売れ残っているとする。
[A] 19-20時に定価で売れるだけ売る。最大20個。
20-21時に半額で売れるだけ売る。最大50個。
[B] 19-20時に20%引きで売れるだけ売る。最大30個。
20-21時に半額で売れるだけ売る。最大50個。
[A]の総利益は、x+20+50=x+70x+20+50=x+70 個用意したときに、売れるだけ売った場合の利益。
まず、19時から20時に20個売れる。利益は20×350=700020 \times 350 = 7000
次に、20時から21時に50個売れる。利益は50×100=500050 \times 100 = 5000
売れ残った個数は、x(70(x+70))=x0=xx - (70 - (x+70)) = x -0 = x
総利益 = 7000+5000150x=12000150x7000 + 5000 - 150x=12000-150x
[B]の総利益は、x+30+50=x+80x+30+50=x+80 個用意したときに、売れるだけ売った場合の利益。
まず、19時から20時に30個売れる。利益は30×250=750030 \times 250 = 7500
次に、20時から21時に50個売れる。利益は50×100=500050 \times 100 = 5000
売れ残った個数は、x+80(30+50)x+80 - (30+50)
(1)
x=30のとき: 9500円
x=50のとき: 6500円
(2)
1 <= x <= 6
(3)
71 <= x <= 100

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