壁に沿って定常的に一方向に流れる粘性流体があり、壁面から0.5mmの位置における粘性応力が5Paである。壁面から1.0mm離れた位置までの流速の速度勾配が一定であるとして、壁面から1.0mmにおける流速を求める。ただし、流体の粘性係数は$2 \times 10^{-3}$Pa・sとする。

応用数学流体力学粘性速度勾配微分
2025/6/16

1. 問題の内容

壁に沿って定常的に一方向に流れる粘性流体があり、壁面から0.5mmの位置における粘性応力が5Paである。壁面から1.0mm離れた位置までの流速の速度勾配が一定であるとして、壁面から1.0mmにおける流速を求める。ただし、流体の粘性係数は2×1032 \times 10^{-3}Pa・sとする。

2. 解き方の手順

粘性応力 τ\tau は、粘性係数 μ\mu と速度勾配 dvdy\frac{dv}{dy} によって、次のように表される。
τ=μdvdy\tau = \mu \frac{dv}{dy}
問題文より、τ=5\tau = 5 Pa、μ=2×103\mu = 2 \times 10^{-3} Pa・sであるから、速度勾配 dvdy\frac{dv}{dy} は、
dvdy=τμ=52×103=2500\frac{dv}{dy} = \frac{\tau}{\mu} = \frac{5}{2 \times 10^{-3}} = 2500 (s1^{-1})
速度勾配は一定なので、壁面から距離 yy における流速 vv は、
v=dvdyyv = \frac{dv}{dy} y
で与えられる。壁面から1.0 mmの位置における流速 vv を求めるので、y=1.0×103y = 1.0 \times 10^{-3} mを代入する。
v=2500×1.0×103=2.5v = 2500 \times 1.0 \times 10^{-3} = 2.5 m/s

3. 最終的な答え

壁面から1.0mmにおける流速は2.5 m/sである。

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