水平な地面に点Oがあり、高さ$h$の点Pから小球Aを自由落下させると同時に、点Oから距離$h$の点Qから点Pに向かって小球Bを斜方投射する。重力加速度の大きさを$g$とする。 問1:小球Bの初速が$v_1$のとき、小球Aが点Oに達すると同時に、小球Bも点Oに達した。この時の$v_1$を求める。 問2:小球Bの初速を$v_2$にして同様の実験を行うと、小球Aが点Pから$h/2$だけ落下したとき、小球Bと衝突した。この時の$v_2$を求める。 問3:問2の時、小球Aに衝突する直前の小球Bの速さを求める。

応用数学力学自由落下斜方投射運動方程式物理
2025/6/16

1. 問題の内容

水平な地面に点Oがあり、高さhhの点Pから小球Aを自由落下させると同時に、点Oから距離hhの点Qから点Pに向かって小球Bを斜方投射する。重力加速度の大きさをggとする。
問1:小球Bの初速がv1v_1のとき、小球Aが点Oに達すると同時に、小球Bも点Oに達した。この時のv1v_1を求める。
問2:小球Bの初速をv2v_2にして同様の実験を行うと、小球Aが点Pからh/2h/2だけ落下したとき、小球Bと衝突した。この時のv2v_2を求める。
問3:問2の時、小球Aに衝突する直前の小球Bの速さを求める。

2. 解き方の手順

**問1:**
小球Aが点Oに達するまでの時間ttは、自由落下の公式より
h=12gt2h = \frac{1}{2}gt^2
t=2hgt = \sqrt{\frac{2h}{g}}
小球Bが点Oに達するまでの時間もttである。小球Bの水平方向の速度成分v1xv_{1x}は、
v1x=ht=h2hg=hg2h=gh2v_{1x} = \frac{h}{t} = \frac{h}{\sqrt{\frac{2h}{g}}} = h \sqrt{\frac{g}{2h}} = \sqrt{\frac{gh}{2}}
小球Bは点Qから点Pに向かって斜方投射されているので、投射角は45度である。
したがって、v1x=v1cos45=v122v_{1x} = v_1 \cos 45^\circ = v_1 \frac{\sqrt{2}}{2}
v1=v1x22=gh222=gh222=ghv_1 = \frac{v_{1x}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = \frac{\sqrt{\frac{gh}{2}}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = \sqrt{\frac{gh}{2}} \cdot \frac{2}{\sqrt{2}} = \sqrt{gh}
**問2:**
小球Aがh/2h/2落下するまでの時間tt'は、
h2=12gt2\frac{h}{2} = \frac{1}{2}gt'^2
t=hgt' = \sqrt{\frac{h}{g}}
小球Bの水平方向の速度成分v2xv_{2x}は、
v2x=ht=hhg=hgh=ghv_{2x} = \frac{h}{t'} = \frac{h}{\sqrt{\frac{h}{g}}} = h \sqrt{\frac{g}{h}} = \sqrt{gh}
v2x=v2cos45=v222v_{2x} = v_2 \cos 45^\circ = v_2 \frac{\sqrt{2}}{2}
v2=v2x22=gh22=gh22=2ghv_2 = \frac{v_{2x}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = \frac{\sqrt{gh}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = \sqrt{gh} \cdot \frac{2}{\sqrt{2}} = \sqrt{2gh}
**問3:**
小球Bの鉛直方向の速度成分v2yv_{2y}は、
v2y=v2sin45=2gh22=ghv_{2y} = v_2 \sin 45^\circ = \sqrt{2gh} \cdot \frac{\sqrt{2}}{2} = \sqrt{gh}
衝突直前の小球Bの鉛直方向の速度vbyv_{by}は、
vby=v2ygt=ghghg=ghgh=0v_{by} = v_{2y} - gt' = \sqrt{gh} - g \sqrt{\frac{h}{g}} = \sqrt{gh} - \sqrt{gh} = 0
したがって、衝突直前の小球Bの速さは、v2x=ghv_{2x} = \sqrt{gh}

3. 最終的な答え

問1: gh\sqrt{gh}
問2: 2gh\sqrt{2gh}
問3: gh\sqrt{gh}

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