加湿器の「強」と「弱」の設定における水の減り方を一次関数とみなして、以下の問いに答える問題です。 (1) 加湿器を「強」で使用したときの $y$ を $x$ の式で表す。 (2) 1050mL給水された加湿器を「強」で60分間使用した後、「弱」に切り替えたとき、タンクの水が完全になくなるまでの時間は、「強」のまま使用したときに比べて何分長くなるかを求める。

応用数学一次関数文章題グラフ
2025/6/15

1. 問題の内容

加湿器の「強」と「弱」の設定における水の減り方を一次関数とみなして、以下の問いに答える問題です。
(1) 加湿器を「強」で使用したときの yyxx の式で表す。
(2) 1050mL給水された加湿器を「強」で60分間使用した後、「弱」に切り替えたとき、タンクの水が完全になくなるまでの時間は、「強」のまま使用したときに比べて何分長くなるかを求める。

2. 解き方の手順

(1) 加湿器を「強」で使用した場合の式を求める。
表Iから、経過時間 xx (分) とタンクに残っている水の量 yy (mL) の関係がわかります。
x=0x=0 のとき y=1050y=1050 なので、y=ax+1050y=ax+1050 と表せます。
x=10x=10 のとき y=990y=990 なので、
990=10a+1050990 = 10a + 1050
10a=9901050=6010a = 990 - 1050 = -60
a=6a = -6
したがって、加湿器を「強」で使用したときの式は y=6x+1050y = -6x + 1050 となります。
(2)
まず、「強」のまま使用した場合に水が完全になくなるまでの時間を求めます。
y=6x+1050y = -6x + 1050y=0y=0 となるとき、0=6x+10500 = -6x + 1050 より、6x=10506x = 1050x=175x = 175 (分)。
次に、加湿器を「強」で60分間使用した後、「弱」に切り替えた場合について考えます。
「強」で60分間使用した後の水の量は、表Iより690mLです。
表IIから、「弱」で使用した場合の水の減り方は、10分あたり30mL減ることがわかります。したがって、「弱」で使用したときの式は、y=3x+1050y = -3x + 1050(10分あたり30mL減ることから傾きは3-3なのでy=3x+by=-3x + b。表IIからx=0x=0のとき、y=1050y=1050となるので、b=1050b=1050。よってy=3x+1050y = -3x + 1050となる)の式を変形すると、
y=3(x0)+1050y = -3(x-0)+1050
経過時間が0分の時1050mlなので、60分の時を考えると、まず60分後の水の量はy=6×60+1050=360+1050=690y = -6 \times 60 + 1050 = -360+1050 = 690
次に、加湿器を弱で使用した場合を考えると、経過時間tt分に対して
y=3t+690y = -3t + 690
y=0y=0となるとき、0=3t+6900 = -3t + 6903t=6903t = 690t=230t = 230。60分経過しているので、23060=170230-60 = 170
「弱」に切り替えてから水がなくなるまでの時間 tt' を求めます。初期状態は690mLなので、 0=3t+6900 = -3t' + 690 より 3t=6903t' = 690, t=230t' = 230分。
したがって、60分後に「弱」に切り替えた場合、水が完全になくなるまでの時間は、60分+230分 = 230分となります。
「強」のまま使用した場合との差は、230 - 175 = 55分です。

3. 最終的な答え

(1) y=6x+1050y = -6x + 1050
(2) 55分

「応用数学」の関連問題

2つのブランコにそれぞれ $W = (200 + \text{番号3桁}) \text{N}$ の荷重が静的に加わるときの、はりのSFD(せん断力図)とBMD(曲げモーメント図)を図示し、危険断面の位...

構造力学せん断力図曲げモーメント図静力学力の釣り合いモーメントの釣り合い
2025/6/16

水平な地面に点Oがあり、高さ$h$の点Pから小球Aを自由落下させると同時に、点Oから距離$h$の点Qから点Pに向かって小球Bを斜方投射する。重力加速度の大きさを$g$とする。 問1:小球Bの初速が$v...

力学自由落下斜方投射運動方程式物理
2025/6/16

直径 $d = 80 \text{ mm}$ の円管内をオイルが流れている。レイノルズ数 $Re = 3.4 \times 10^3$ の場合、管内を流れる流量 $Q$ および質量流量 $\dot{m...

流体力学レイノルズ数流量質量流量物理
2025/6/16

直径 $d = 80 \text{ mm}$ の滑らかな円管内をオイルが流れている。レイノルズ数 $\text{Re} = 3.4 \times 10^3$ の場合、管内を流れる流量 $Q$ および質...

流体力学レイノルズ数流量質量流量物理
2025/6/16

速度と時間のグラフが与えられており、以下の4つの問いに答える問題です。 (1) 時刻 $t=4$ s のときの加速度を求める。 (2) 物体が原点から最も遠ざかった時刻を求める。 (3) 時刻 $t=...

力学速度加速度変位移動距離グラフ
2025/6/16

ばね定数 $k$ のばねに質量 $M$ の小球が繋がれている。ばねを自然長から $2a$ だけ縮めて静かに放したとき、ばねが初めて自然長になったときの小球の速さ $v_0$ を $M$, $k$, $...

力学エネルギー保存ばね単振動
2025/6/16

質量 $m$ の小物体をばねにつるしたところ、ばねの伸びが $2l$ となった。このばねのばね定数 $k$ を求める問題です。

力学ばね弾性力物理
2025/6/16

アルミニウム $Al$ 3.6gを燃焼させて完全に酸化アルミニウム $Al_2O_3$ に変えたとき、反応後の容器中の気体に占める酸素の割合を求める問題です。ただし、密閉容器には0℃, 1.013×1...

化学反応モル計算化学量論割合
2025/6/16

半径 $R$ の地球の表面にある小物体を、地球表面から高さ $3R$ の位置まで移動させたとき、地球から小物体に働く万有引力の大きさが、地表での何倍になるかを求める問題です。

万有引力物理力学
2025/6/16

生成した二酸化炭素の体積(0℃, 1.013×10^5 Pa)は何Lか。また、生成した水の量は何か。ただし、反応物に関する記述が一部不明確です。

化学反応物質量気体の体積モル濃度
2025/6/16