抵抗 R1, R2, R3, R4 が図のように接続された回路の a-b 間の合成抵抗を求める問題です。それぞれの抵抗値は $R1 = 10 \Omega$, $R2 = 100 \Omega$, $R3 = \frac{100}{\pi} \Omega$, $R4 = 20 \Omega$ です。

応用数学電気回路合成抵抗直列接続並列接続数式処理
2025/6/16

1. 問題の内容

抵抗 R1, R2, R3, R4 が図のように接続された回路の a-b 間の合成抵抗を求める問題です。それぞれの抵抗値は R1=10ΩR1 = 10 \Omega, R2=100ΩR2 = 100 \Omega, R3=100πΩR3 = \frac{100}{\pi} \Omega, R4=20ΩR4 = 20 \Omega です。

2. 解き方の手順

まず、R2とR3の直列接続の合成抵抗を計算します。これをR23とします。
R23=R2+R3=100+100π=100(1+1π)ΩR23 = R2 + R3 = 100 + \frac{100}{\pi} = 100(1 + \frac{1}{\pi}) \Omega
次に、R23とR4の並列接続の合成抵抗を計算します。これをR234とします。並列抵抗の計算式は、
1R=1R1+1R2\frac{1}{R} = \frac{1}{R1} + \frac{1}{R2}
です。したがって、
1R234=1R23+1R4=1100(1+1π)+120=1100(1+1π)+5100=1100(1+1π)+5(1+1π)100(1+1π)=1+5+5π100(1+1π)=6+5π100(1+1π)=6π+5100(π+1)\frac{1}{R234} = \frac{1}{R23} + \frac{1}{R4} = \frac{1}{100(1 + \frac{1}{\pi})} + \frac{1}{20} = \frac{1}{100(1 + \frac{1}{\pi})} + \frac{5}{100} = \frac{1}{100(1 + \frac{1}{\pi})} + \frac{5(1 + \frac{1}{\pi})}{100(1 + \frac{1}{\pi})} = \frac{1 + 5 + \frac{5}{\pi}}{100(1 + \frac{1}{\pi})} = \frac{6 + \frac{5}{\pi}}{100(1 + \frac{1}{\pi})} = \frac{6\pi + 5}{100(\pi + 1)}
R234=100(π+1)6π+5R234 = \frac{100(\pi + 1)}{6\pi + 5}
最後に、R1とR234の直列接続の合成抵抗を計算します。これがa-b間の全体の合成抵抗Rです。
R=R1+R234=10+100(π+1)6π+5=10(6π+5)+100(π+1)6π+5=60π+50+100π+1006π+5=160π+1506π+5=10(16π+15)6π+5R = R1 + R234 = 10 + \frac{100(\pi + 1)}{6\pi + 5} = \frac{10(6\pi + 5) + 100(\pi + 1)}{6\pi + 5} = \frac{60\pi + 50 + 100\pi + 100}{6\pi + 5} = \frac{160\pi + 150}{6\pi + 5} = \frac{10(16\pi + 15)}{6\pi + 5}

3. 最終的な答え

a-b間の合成抵抗は、10(16π+15)6π+5Ω\frac{10(16\pi + 15)}{6\pi + 5} \Omegaです。
π3.14\pi \approx 3.14とすると、
R10(16(3.14)+15)6(3.14)+510(50.24+15)18.84+510(65.24)23.84652.423.8427.36ΩR \approx \frac{10(16(3.14) + 15)}{6(3.14) + 5} \approx \frac{10(50.24 + 15)}{18.84 + 5} \approx \frac{10(65.24)}{23.84} \approx \frac{652.4}{23.84} \approx 27.36 \Omega
最終的な答え:10(16π+15)6π+5Ω\frac{10(16\pi + 15)}{6\pi + 5} \Omega (約27.36Ω)

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