(1) ある等差数列の初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とする。$S_{10} = 100$, $S_{20} = 400$ のとき, $S_n$ を求めよ。また, $S_{30}$ を求めよ。 (2) 第5項が20, 初項から第5項までの和が50である等差数列について、初項と公差を求めよ。

代数学等差数列数列の和線形方程式
2025/6/11

1. 問題の内容

(1) ある等差数列の初項から第 nn 項までの和を SnS_n とする。S10=100S_{10} = 100, S20=400S_{20} = 400 のとき, SnS_n を求めよ。また, S30S_{30} を求めよ。
(2) 第5項が20, 初項から第5項までの和が50である等差数列について、初項と公差を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
等差数列の初項を aa, 公差を dd とする。
等差数列の和の公式は、
Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2} (2a + (n-1)d)
与えられた条件から、
S10=102(2a+9d)=5(2a+9d)=100S_{10} = \frac{10}{2} (2a + 9d) = 5(2a+9d) = 100
S20=202(2a+19d)=10(2a+19d)=400S_{20} = \frac{20}{2} (2a + 19d) = 10(2a+19d) = 400
これらの式を整理すると、
2a+9d=202a + 9d = 20 ...(1)
2a+19d=402a + 19d = 40 ...(2)
(2)-(1) より、
10d=2010d = 20
d=2d = 2
これを(1)に代入して、
2a+9(2)=202a + 9(2) = 20
2a+18=202a + 18 = 20
2a=22a = 2
a=1a = 1
したがって、
Sn=n2(2(1)+(n1)(2))=n2(2+2n2)=n2(2n)=n2S_n = \frac{n}{2} (2(1) + (n-1)(2)) = \frac{n}{2} (2 + 2n - 2) = \frac{n}{2}(2n) = n^2
よって、Sn=n2S_n = n^2
S30=302=900S_{30} = 30^2 = 900
(2)
等差数列の初項を aa, 公差を dd とする。
第5項は a+4da + 4d であり、これが20に等しい。
a+4d=20a + 4d = 20 ...(3)
初項から第5項までの和は 52(2a+4d)\frac{5}{2} (2a + 4d) であり、これが50に等しい。
52(2a+4d)=50\frac{5}{2} (2a + 4d) = 50
5(a+2d)=505(a+2d) = 50
a+2d=10a+2d = 10 ...(4)
(3)-(4) より、
2d=102d = 10
d=5d = 5
これを(4)に代入して、
a+2(5)=10a + 2(5) = 10
a+10=10a + 10 = 10
a=0a = 0

3. 最終的な答え

(1) Sn=n2S_n = n^2, S30=900S_{30} = 900
(2) 初項: 0, 公差: 5

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