$x > 0$ のとき、不等式 $(2+x)\log(2+x) > x$ が成り立つことを証明するために、$f(x) = (2+x)\log(2+x) - x$ とおいたとき、$f'(x)$を求め、$f(0)$の値を求めよ。

解析学不等式対数関数微分導関数関数の増減
2025/6/11

1. 問題の内容

x>0x > 0 のとき、不等式 (2+x)log(2+x)>x(2+x)\log(2+x) > x が成り立つことを証明するために、f(x)=(2+x)log(2+x)xf(x) = (2+x)\log(2+x) - x とおいたとき、f(x)f'(x)を求め、f(0)f(0)の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) の導関数 f(x)f'(x) を計算します。
f(x)=(2+x)log(2+x)xf(x) = (2+x)\log(2+x) - x
積の微分法より、
f(x)=(1)log(2+x)+(2+x)12+x1f'(x) = (1) \cdot \log(2+x) + (2+x) \cdot \frac{1}{2+x} - 1
f(x)=log(2+x)+11f'(x) = \log(2+x) + 1 - 1
f(x)=log(2+x)f'(x) = \log(2+x)
x>0x > 0 のとき、2+x>22+x > 2 であるから log(2+x)>log2>0\log(2+x) > \log 2 > 0 となります。
よって、f(x)>0f'(x) > 0 であるから、f(x)f(x)x0x \ge 0 で増加します。
したがって、x>0x > 0 において、f(x)>f(0)f(x) > f(0) となります。
f(0)=(2+0)log(2+0)0=2log2f(0) = (2+0)\log(2+0) - 0 = 2\log 2
log2\log 2 は自然対数なので、2log2=log22=log42\log 2 = \log 2^2 = \log 4
log4>loge=1>0\log 4 > \log e = 1 > 0 であるため、f(0)=2log2>0f(0) = 2\log 2 > 0
したがって、f(x)>f(0)=2log2>0f(x) > f(0) = 2\log 2 > 0 が成り立ちます。

3. 最終的な答え

(1) log(2+x)\log(2+x)
(2) 2log22\log 2

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