整数 $a$ と $b$ があります。$a$ を8で割ると5余り、$b$ を8で割ると7余ります。このとき、$a+b$ を8で割ったときの余りと、$ab$ を8で割ったときの余りをそれぞれ求めます。

数論合同算術剰余整数の性質
2025/6/11

1. 問題の内容

整数 aabb があります。aa を8で割ると5余り、bb を8で割ると7余ります。このとき、a+ba+b を8で割ったときの余りと、abab を8で割ったときの余りをそれぞれ求めます。

2. 解き方の手順

まず、aabb を8で割ったときの余りの情報から、aabb を次のように表すことができます。ここで、mmnn は整数です。
a=8m+5a = 8m + 5
b=8n+7b = 8n + 7
次に、a+ba+b を計算します。
a+b=(8m+5)+(8n+7)=8m+8n+12=8(m+n)+12a + b = (8m + 5) + (8n + 7) = 8m + 8n + 12 = 8(m+n) + 12
12 を8で割ると余りは4なので、a+ba+b を8で割ったときの余りは4です。
次に、abab を計算します。
ab=(8m+5)(8n+7)=64mn+56m+40n+35=8(8mn+7m+5n)+35ab = (8m + 5)(8n + 7) = 64mn + 56m + 40n + 35 = 8(8mn + 7m + 5n) + 35
35 を8で割ると余りは3なので、abab を8で割ったときの余りは3です。

3. 最終的な答え

a+ba+b を8で割ったときの余りは4です。
abab を8で割ったときの余りは3です。

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