各関数について、マクローリン級数の定義に基づいて求めます。マクローリン級数とは、関数 f(x) を x=0 の周りでテイラー展開したものです。 f(x)=∑n=0∞n!f(n)(0)xn=f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+⋯ 各問題について、既知のマクローリン級数を利用したり、微分を繰り返して各項を求めたりします。
いくつかの例について、詳細な解き方を示します。
(2) y=e2x の場合: ex=∑n=0∞n!xn=1+x+2!x2+3!x3+⋯ これを利用して、e2x のマクローリン級数は、 e2x=∑n=0∞n!(2x)n=∑n=0∞n!2nxn=1+2x+2!(2x)2+3!(2x)3+⋯=1+2x+24x2+68x3+⋯ (7) y=e−x の場合: ex のマクローリン級数において、xを−xに置き換えることで求められます。 e−x=∑n=0∞n!(−x)n=∑n=0∞n!(−1)nxn=1−x+2!x2−3!x3+⋯ (8) y=x+11 の場合: 等比級数 1−r1=∑n=0∞rn を利用します。 y=1+x1=1−(−x)1=∑n=0∞(−x)n=∑n=0∞(−1)nxn=1−x+x2−x3+x4−⋯