$x$ の2次方程式 $x^2 - 8x + k = 0$ について、以下の問いに答えます。ただし、$k$ は正の定数です。 (1) この2次方程式が異なる2つの実数解をもつとき、$k$ の値の範囲を求めます。 (2) この2次方程式が整数の解をもつような正の数 $k$ は何個あるか、またその中で最も大きい $k$ の値を求めます。

代数学二次方程式判別式解の公式平方根整数の解
2025/6/11

1. 問題の内容

xx の2次方程式 x28x+k=0x^2 - 8x + k = 0 について、以下の問いに答えます。ただし、kk は正の定数です。
(1) この2次方程式が異なる2つの実数解をもつとき、kk の値の範囲を求めます。
(2) この2次方程式が整数の解をもつような正の数 kk は何個あるか、またその中で最も大きい kk の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 2次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D>0D > 0 であることです。
判別式 D=(8)24(1)(k)=644kD = (-8)^2 - 4(1)(k) = 64 - 4k
644k>064 - 4k > 0
4k<644k < 64
k<16k < 16
kk は正の定数であるから、0<k<160 < k < 16
(2) 2次方程式の解は、解の公式より
x=(8)±(8)24(1)(k)2(1)=8±644k2=4±644k2=4±16kx = \frac{-(-8) \pm \sqrt{(-8)^2 - 4(1)(k)}}{2(1)} = \frac{8 \pm \sqrt{64 - 4k}}{2} = 4 \pm \frac{\sqrt{64 - 4k}}{2} = 4 \pm \sqrt{16 - k}
解が整数であるためには、16k16 - k が平方数である必要があります。
16k=n216 - k = n^2 (ただし、nn は整数) とおくと、k=16n2k = 16 - n^2 となります。
kk は正の数なので、16n2>016 - n^2 > 0、つまり n2<16n^2 < 16
したがって、nn3,2,1,0,1,2,3-3, -2, -1, 0, 1, 2, 3 のいずれかです。
k=16n2k = 16 - n^2 なので、n=0,±1,±2,±3n=0, \pm1, \pm2, \pm3 に対して、
n=0n = 0 のとき k=16k = 16
n=±1n = \pm 1 のとき k=15k = 15
n=±2n = \pm 2 のとき k=12k = 12
n=±3n = \pm 3 のとき k=7k = 7
x=4±nx = 4 \pm n なので、xx は整数です。
よって、kk の値は 7,12,157, 12, 15 の3個です。
最も大きい kk の値は 1515 です。

3. 最終的な答え

サシ: 16
ス: 3
セソ: 15

「代数学」の関連問題

$x \ge 0$, $y \ge 0$, $2x+y=3$ を満たす実数 $x$, $y$ を考える。$x(3y-1)$ の最小値と最大値、およびそのときの $x$ の値を求めよ。

最大値最小値二次関数不等式数式処理
2025/6/13

$x = -3$ のとき、以下の各式の値を求め、さらに、答えが同じになる組み合わせを見つける問題です。 (1) $x^2$ (2) $2x^2$ (3) $5x^2$ (4) $2x^2 + 3x^2...

式の計算代入多項式
2025/6/13

与えられた連立一次方程式を解きます。 連立方程式は以下の通りです。 $11x + 10y = -14$ $\frac{4}{5}x + \frac{3}{4}y = -\frac{6}{5}$

連立一次方程式方程式代入法計算
2025/6/13

以下の連立方程式を解く問題です。 $ \begin{cases} 11x + 10y = -14 \\ \frac{4}{5}x + \frac{3}{4}y = -\frac{6}{5} \end{...

連立方程式一次方程式代入法加減法
2025/6/13

与えられた3x3行列の行列式を計算します。行列は次の通りです。 $\begin{vmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 4 & 5 & 6 \\ 7 & 8 & -9 \end{vmatrix}$

行列式線形代数3x3行列サラスの公式
2025/6/13

与えられた3x3行列の行列式を計算します。行列は次の通りです。 $\begin{vmatrix} 2 & 8 & 9 \\ 0 & 1 & 2 \\ 0 & 3 & 4 \end{vmatrix}$

線形代数行列式行列
2025/6/13

与えられた行列の行列式を計算します。行列は、 $\begin{pmatrix} 2 & 1 \\ 5 & 6 \end{pmatrix}$ です。

行列行列式線形代数
2025/6/13

与えられた行列の計算問題を解きます。具体的には、 $2 \begin{pmatrix} 2 & 3 \\ 0 & 5 \\ 7 & 2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} -1...

行列行列の計算線形代数
2025/6/13

与えられた2つの行列の積を計算する問題です。具体的には、以下の行列の積を計算します。 $ \begin{pmatrix} 2 & -1 \\ 1 & 0 \end{pmatrix} \begin{pm...

行列行列の積線形代数
2025/6/13

与えられた式 $2(x+y)^2 - 7(x+y) - 15$ を因数分解する。

因数分解多項式
2025/6/13