水平面上を等速で走っていた自動車が、点Pでアクセルを踏み加速を始めた。0.10秒ごとの自動車の位置がQ1, Q2, Q3,...となっている。 (1) Q1, Q2点間の平均の速さを求める。 (2) アクセルを踏んで加速させたP点からの自動車の速さ $v$ と経過時間 $t$ との関係をグラフにする。 (3) 自動車がP点に達した瞬間の速さを求める。 (4) 自動車に生じた加速度の大きさを求める。

応用数学運動加速度平均速度等加速度運動物理
2025/6/11

1. 問題の内容

水平面上を等速で走っていた自動車が、点Pでアクセルを踏み加速を始めた。0.10秒ごとの自動車の位置がQ1, Q2, Q3,...となっている。
(1) Q1, Q2点間の平均の速さを求める。
(2) アクセルを踏んで加速させたP点からの自動車の速さ vv と経過時間 tt との関係をグラフにする。
(3) 自動車がP点に達した瞬間の速さを求める。
(4) 自動車に生じた加速度の大きさを求める。

2. 解き方の手順

(1) Q1, Q2間での平均の速さを求める。Q1とQ2の間の距離は0.60 m。時間は0.10秒。
平均の速さ vQ1Q2=0.60 m0.10 sv_{Q1Q2} = \frac{0.60 \text{ m}}{0.10 \text{ s}}
(2) 等加速度運動をしているので、時刻 tt における速度 vvv=v0+atv = v_0 + at で表される。ここで、v0v_0はP点での速度、aa は加速度、tt はP点からの経過時間である。
Q1, Q2, Q3, Q4の各点における速度を求め、vtv-tグラフを描く。
(3) 加速度が一定であると仮定すると、PQ1間の距離と時間からP点での速度を求めることができる。まず加速度を求め、それを用いて初速度を計算する。
PからQ1までの距離は0.40mである。時間0.10秒で0.40m進む間に加速した。
x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 の式を用いる。
0.40=v0(0.10)+12a(0.10)20.40 = v_0(0.10) + \frac{1}{2}a(0.10)^2
0.40=0.10v0+0.005a0.40 = 0.10 v_0 + 0.005 a
Q1からQ2までの距離は0.60mである。時間0.10秒。
0.60=(v0+0.10a)(0.10)+12a(0.10)20.60 = (v_0 + 0.10 a)(0.10) + \frac{1}{2}a(0.10)^2
0.60=0.10v0+0.01a+0.005a=0.10v0+0.015a0.60 = 0.10v_0 + 0.01 a + 0.005 a = 0.10v_0 + 0.015a
連立方程式を解く。
0.40=0.10v0+0.005a0.40 = 0.10 v_0 + 0.005 a
0.60=0.10v0+0.015a0.60 = 0.10 v_0 + 0.015 a
上の式を引くと
0.20=0.01a0.20 = 0.01 a
a=20 m/s2a = 20 \text{ m/s}^2
0.40=0.10v0+0.005(20)=0.10v0+0.100.40 = 0.10v_0 + 0.005 (20) = 0.10v_0 + 0.10
0.30=0.10v00.30 = 0.10v_0
v0=3.0 m/sv_0 = 3.0 \text{ m/s}
(4) 加速度は、0.1秒ごとに距離が増加する割合から求める。
Q1Q2間の距離は0.60m、Q2Q3間の距離は0.80m、Q3Q4間の距離は1.00m。
速度の増加は 0.20m/0.1s = 2m/s ずつ増えているので、加速度は a=2 m/s0.1 s=20 m/s2a = \frac{2 \text{ m/s}}{0.1 \text{ s}} = 20 \text{ m/s}^2

3. 最終的な答え

(1) Q1, Q2点間の平均の速さ: vQ1Q2=0.600.10=6.0 m/sv_{Q1Q2} = \frac{0.60}{0.10} = 6.0 \text{ m/s}
(2) グラフ: P点での速度3.0 m/sから、傾き20 m/s^2 の直線
(3) P点での速度: 3.0 m/s3.0 \text{ m/s}
(4) 加速度: 20 m/s220 \text{ m/s}^2

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