問題は、関数 $g(x)$ の導関数 $g'(x)$ が $2x$ であるとき、$g(x) = x^2 + C$ ($C$は定数) となることを平均値の定理を用いて示すことです。

解析学導関数平均値の定理積分定数
2025/6/11

1. 問題の内容

問題は、関数 g(x)g(x) の導関数 g(x)g'(x)2x2x であるとき、g(x)=x2+Cg(x) = x^2 + C (CCは定数) となることを平均値の定理を用いて示すことです。

2. 解き方の手順

平均値の定理は、関数 f(x)f(x) が閉区間 [a,b][a, b] で連続で、開区間 (a,b)(a, b) で微分可能ならば、
f(b)f(a)ba=f(c) \frac{f(b) - f(a)}{b - a} = f'(c)
を満たす cca<c<ba < c < b の範囲に少なくとも1つ存在する、というものです。
与えられた条件は、g(x)=2xg'(x) = 2x です。
g(x)=x2+Cg(x) = x^2 + C が成り立つことを示すために、別の関数 f(x)=g(x)x2f(x) = g(x) - x^2 を考えます。
この関数の導関数 f(x)f'(x) を求めると、
f(x)=g(x)2x f'(x) = g'(x) - 2x
となります。g(x)=2xg'(x) = 2x を代入すると、
f(x)=2x2x=0 f'(x) = 2x - 2x = 0
となります。
ここで、関数 f(x)f(x) に対して平均値の定理を適用します。任意の a,ba, b (a<ba < b) に対して、区間 [a,b][a, b]f(x)f(x) は連続かつ微分可能です。したがって、
f(b)f(a)ba=f(c) \frac{f(b) - f(a)}{b - a} = f'(c)
を満たす cca<c<ba < c < b に存在します。しかし、f(x)=0f'(x) = 0 なので、f(c)=0f'(c) = 0 です。
よって、
f(b)f(a)ba=0 \frac{f(b) - f(a)}{b - a} = 0
ba0b - a \neq 0 なので、f(b)f(a)=0f(b) - f(a) = 0 となり、f(b)=f(a)f(b) = f(a) が成り立ちます。
これは、f(x)f(x) が定数関数であることを意味します。
したがって、f(x)=Cf(x) = C (CCは定数) と書けます。
f(x)=g(x)x2f(x) = g(x) - x^2 であったので、g(x)x2=Cg(x) - x^2 = C となります。
これを g(x)g(x) について解くと、
g(x)=x2+C g(x) = x^2 + C
となります。

3. 最終的な答え

g(x)=x2+Cg(x) = x^2 + C

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