関数 $f(x) = \cos(7\cos^{-1}x)$ が与えられています。 (1) 以下の等式が成り立つことを示す問題です。 (i) $\sqrt{1-x^2}f^{(1)}(x) = 7\sin(7\cos^{-1}x)$ (ii) $(1-x^2)f^{(n+2)}(x) - (2n+1)xf^{(n+1)}(x) - (n^2-7^2)f^{(n)}(x) = 0$ (2) $f^{(n)}(0)$ を求める問題です(数学的帰納法は省略してよい)。 (3) (2)の結果を用いて、$f(x)$ のマクローリン展開を求める問題です。
2025/6/11
はい、承知いたしました。画像の問題を解いていきます。
1. 問題の内容
関数 が与えられています。
(1) 以下の等式が成り立つことを示す問題です。
(i)
(ii)
(2) を求める問題です(数学的帰納法は省略してよい)。
(3) (2)の結果を用いて、 のマクローリン展開を求める問題です。
2. 解き方の手順
(1) (i) の証明:
と置くと、 となります。
なので、 を計算します。
したがって、
よって、(i) は成り立ちます。
(1) (ii) の証明:
まず、 より の両辺を微分します。
左辺は積の微分公式より、
右辺は、
したがって、
両辺に を掛けて、
この式をライプニッツの公式を使って 回微分します。
ライプニッツの公式は、 です。
を 回微分すると、
を 回微分すると、
を 回微分すると、
これらを足し合わせると、
よって、(ii) は成り立ちます。
(2) を求める:
より、
より、
(ii) より に を代入すると、
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
一般に、 が偶数のとき、 と推測できます。
が奇数のとき、
(3) のマクローリン展開:
3. 最終的な答え
(1) (i) (証明済み)
(ii) (証明済み)
(2) (nが偶数のとき)
(nが奇数のとき)
(3)