(1) 円の中心をC(3,1)とする。QRの最小値は、点Cと直線 y=x−4 との距離から円の半径を引いたものである。 点C(3,1)と直線 x−y−4=0 の距離dは、 d=12+(−1)2∣3−1−4∣=2∣−2∣=22=2 円の半径は1なので、QRの最小値は 2−1 となる。 (2) Pは放物線 y=x2 上、Qは円 (x−3)2+(y−1)2=1 上、Rは直線 y=x−4 上にある。 PR+QRの最小値を考える。
まず円の中心C(3,1)を直線 y=x−4 に関して対称移動した点をC'とする。 直線 y=x−4 の傾きは1なので、C'から直線 y=x−4 へ下ろした垂線の傾きは-1である。 C'(a,b)とすると、CC'の中点 (23+a,21+b) が直線 y=x−4 上にあるので、 21+b=23+a−4 1+b=3+a−8 また、CC'の傾きは-1なので、
a−3b−1=−1 b−1=−a+3 これらを連立して解くと、
a−6=−a+4 b=−5+4=−1 したがって、C'(5,-1)となる。
PR + QR = PR + QC' (なぜなら、点Qは円周上の点なのでQC = QC'である)
PR + QC' の最小値は、Pが放物線 y=x2 上にあり、C'(5,-1)が定点であることから、P, R, C'が一直線上に並ぶときである。しかし、Rは直線 y=x−4上にあるので、放物線 y=x2 上の点Pから円の中心の対称点C'(5,-1)まで直線を引き、直線 y=x−4との交点をRとするような状況を考える。 最小値は点C'から放物線 y=x2 までの距離から円の半径を引いた値となる。 点(5,-1)と放物線 y=x2 の距離は、放物線上の点(t,t2)と点(5,-1)の距離の最小値を考える。 d2=(t−5)2+(t2+1)2=t2−10t+25+t4+2t2+1=t4+3t2−10t+26 f′(t)=4t3+6t−10 f′(t)=0 となるtを探す。 f′(1)=4+6−10=0 なので、t=1 が解の一つである。 4t3+6t−10=(t−1)(4t2+4t+10) 4t2+4t+10=0 は判別式 D=42−4⋅4⋅10=16−160=−144<0 なので実数解を持たない。 したがって、 t=1 のみが実数解である。 t=1 のとき、点P(1,1)となり、距離は (1−5)2+(1+1)2=16+4=20=25 PR+QRの最小値は、25−1