直線 $l: (a-4)x + 4y - a - 4 = 0$ (aは実数)が、$a$の値に関わらず通る定点の座標を求め、また、直線$l$が円 $x^2 + y^2 = 1$ に接するときの $a$ の値を求める問題です。

幾何学直線定点接線点と直線の距離
2025/6/12

1. 問題の内容

直線 l:(a4)x+4ya4=0l: (a-4)x + 4y - a - 4 = 0 (aは実数)が、aaの値に関わらず通る定点の座標を求め、また、直線llが円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 に接するときの aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) aa の値に関わらず通る定点を求める。
直線 ll の式を変形して、aa について整理します。
(a4)x+4ya4=0(a-4)x + 4y - a - 4 = 0
ax4x+4ya4=0ax - 4x + 4y - a - 4 = 0
a(x1)+(4x+4y4)=0a(x-1) + (-4x + 4y - 4) = 0
この式が任意の aa に対して成り立つためには、
x1=0x - 1 = 0
4x+4y4=0-4x + 4y - 4 = 0
が同時に成立する必要があります。
x1=0x - 1 = 0 より x=1x = 1 です。
4x+4y4=0-4x + 4y - 4 = 0x=1x = 1 を代入すると、
4(1)+4y4=0-4(1) + 4y - 4 = 0
4y8=04y - 8 = 0
4y=84y = 8
y=2y = 2
よって、aa の値に関わらず通る定点の座標は (1,2)(1, 2) です。
(2) 直線 ll が円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 に接するときの aa の値を求める。
円の中心 (0,0)(0, 0) と直線 (a4)x+4ya4=0(a-4)x + 4y - a - 4 = 0 の距離が円の半径 11 に等しくなる条件を考えます。点と直線の距離の公式より、
(a4)(0)+4(0)a4(a4)2+42=1\frac{|(a-4)(0) + 4(0) - a - 4|}{\sqrt{(a-4)^2 + 4^2}} = 1
a4(a4)2+16=1\frac{|-a - 4|}{\sqrt{(a-4)^2 + 16}} = 1
a4=(a4)2+16|-a - 4| = \sqrt{(a-4)^2 + 16}
両辺を2乗して、
(a4)2=(a4)2+16(-a-4)^2 = (a-4)^2 + 16
(a+4)2=(a4)2+16(a+4)^2 = (a-4)^2 + 16
a2+8a+16=a28a+16+16a^2 + 8a + 16 = a^2 - 8a + 16 + 16
16a=1616a = 16
a=1a = 1
したがって、直線 ll が円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 に接するときの aa の値は 11 です。

3. 最終的な答え

定点の座標は (1,2)(1, 2) であり、a=1a=1 です。

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