ある企業が財を $x$ 単位生産するとき、費用が $x^2$ だけ発生する。このとき、市場価格 $p$ と企業の利潤を最大にする生産量 $x$ の間にはどのような関係があるか、選択肢の中から最も適切なものを選ぶ問題。

応用数学微分経済学利潤最大化費用関数限界費用
2025/6/12
## 問題1

1. 問題の内容

ある企業が財を xx 単位生産するとき、費用が x2x^2 だけ発生する。このとき、市場価格 pp と企業の利潤を最大にする生産量 xx の間にはどのような関係があるか、選択肢の中から最も適切なものを選ぶ問題。

2. 解き方の手順

企業の利潤は、収入から費用を引いたものである。収入は pxpx であり、費用は x2x^2 であるから、利潤 π\pi は、
π=pxx2\pi = px - x^2
利潤を最大にするためには、π\pixx で微分して0とおく。
dπdx=p2x=0\frac{d\pi}{dx} = p - 2x = 0
これを解くと、
p=2xp = 2x

3. 最終的な答え

3.0 p = 2x
## 問題2

1. 問題の内容

財を xx 単位生産するときの平均費用 AC(x)=x26x+15AC(x) = x^2 - 6x + 15 が与えられている。財の価格が 3030 で一定のとき、利潤を最大にする生産量を求める問題。

2. 解き方の手順

総費用 TC(x)TC(x) は平均費用 AC(x)AC(x) に生産量 xx をかけたものなので、
TC(x)=AC(x)x=(x26x+15)x=x36x2+15xTC(x) = AC(x) \cdot x = (x^2 - 6x + 15)x = x^3 - 6x^2 + 15x
利潤 π\pi は、収入から総費用を引いたものなので、価格を p=30p=30 とすると、
π=pxTC(x)=30x(x36x2+15x)=x3+6x2+15x\pi = px - TC(x) = 30x - (x^3 - 6x^2 + 15x) = -x^3 + 6x^2 + 15x
利潤を最大にするためには、π\pixx で微分して0とおく。
dπdx=3x2+12x+15=0\frac{d\pi}{dx} = -3x^2 + 12x + 15 = 0
両辺を -3 で割ると
x24x5=0x^2 - 4x - 5 = 0
因数分解すると
(x5)(x+1)=0(x - 5)(x + 1) = 0
したがって、x=5x = 5 または x=1x = -1 である。生産量が負になることはないので、x=5x=5
ここで、2階微分を確認して、利潤が最大となるか確認する。
d2πdx2=6x+12\frac{d^2\pi}{dx^2} = -6x + 12
x=5x = 5 のとき、d2πdx2=6(5)+12=18<0\frac{d^2\pi}{dx^2} = -6(5) + 12 = -18 < 0 であるため、利潤は最大となる。

3. 最終的な答え

5.0
## 問題3

1. 問題の内容

費用関数 C(q)=13q32q2+5q+10C(q) = \frac{1}{3}q^3 - 2q^2 + 5q + 10 を持つ企業について、財の価格がある値以下になると、生産量 q=0q=0 が最適になるという。その「ある値」を求める問題。

2. 解き方の手順

生産量 q=0q=0 が最適になるのは、価格が限界費用(MC)以下の場合である。限界費用は費用関数 C(q)C(q)qq で微分したものなので、
MC(q)=dC(q)dq=q24q+5MC(q) = \frac{dC(q)}{dq} = q^2 - 4q + 5
q=0q=0 のとき、
MC(0)=024(0)+5=5MC(0) = 0^2 - 4(0) + 5 = 5
したがって、価格が5以下になると、生産量0が最適となる。

3. 最終的な答え

5.0

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