次の3つの2階線形同次微分方程式の一般解を求める問題です。 (1) $\frac{d^2y}{dt^2} - \frac{dy}{dt} - 2y = 0$ (2) $\frac{d^2y}{dt^2} + 4\frac{dy}{dt} + 4y = 0$ (3) $\frac{d^2y}{dt^2} + 2\frac{dy}{dt} + 3y = 0$

解析学微分方程式2階線形同次微分方程式一般解特性方程式
2025/6/12

1. 問題の内容

次の3つの2階線形同次微分方程式の一般解を求める問題です。
(1) d2ydt2dydt2y=0\frac{d^2y}{dt^2} - \frac{dy}{dt} - 2y = 0
(2) d2ydt2+4dydt+4y=0\frac{d^2y}{dt^2} + 4\frac{dy}{dt} + 4y = 0
(3) d2ydt2+2dydt+3y=0\frac{d^2y}{dt^2} + 2\frac{dy}{dt} + 3y = 0

2. 解き方の手順

これらの微分方程式は定数係数線形同次微分方程式なので、特性方程式を解くことで一般解を求めることができます。
(1) d2ydt2dydt2y=0\frac{d^2y}{dt^2} - \frac{dy}{dt} - 2y = 0
特性方程式は r2r2=0r^2 - r - 2 = 0 となります。
これを解くと、(r2)(r+1)=0(r-2)(r+1) = 0 より、 r=2,1r = 2, -1 が得られます。
したがって、一般解は y(t)=C1e2t+C2ety(t) = C_1e^{2t} + C_2e^{-t} となります。
(2) d2ydt2+4dydt+4y=0\frac{d^2y}{dt^2} + 4\frac{dy}{dt} + 4y = 0
特性方程式は r2+4r+4=0r^2 + 4r + 4 = 0 となります。
これを解くと、(r+2)2=0(r+2)^2 = 0 より、 r=2r = -2 (重解) が得られます。
したがって、一般解は y(t)=(C1+C2t)e2ty(t) = (C_1 + C_2t)e^{-2t} となります。
(3) d2ydt2+2dydt+3y=0\frac{d^2y}{dt^2} + 2\frac{dy}{dt} + 3y = 0
特性方程式は r2+2r+3=0r^2 + 2r + 3 = 0 となります。
これを解くと、r=2±4122=2±82=1±i2r = \frac{-2 \pm \sqrt{4 - 12}}{2} = \frac{-2 \pm \sqrt{-8}}{2} = -1 \pm i\sqrt{2} が得られます。
したがって、一般解は y(t)=et(C1cos(2t)+C2sin(2t))y(t) = e^{-t}(C_1\cos(\sqrt{2}t) + C_2\sin(\sqrt{2}t)) となります。

3. 最終的な答え

(1) y(t)=C1e2t+C2ety(t) = C_1e^{2t} + C_2e^{-t}
(2) y(t)=(C1+C2t)e2ty(t) = (C_1 + C_2t)e^{-2t}
(3) y(t)=et(C1cos(2t)+C2sin(2t))y(t) = e^{-t}(C_1\cos(\sqrt{2}t) + C_2\sin(\sqrt{2}t))

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